公開日時 2026年01月04日 05:00

弦楽器、聞いて体験して 南風原・沖縄盲学校 日本フィル 児童生徒に四重奏披露
サポートを受けながらも一生懸命ヴァイオリン弾きに挑戦する子どもたち=16日、県立盲学校

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琉球新報朝刊

 【南風原】南風原町の県立沖縄盲学校(新垣ゆかり校長)で12月16日、小中高等部と専攻科の児童生徒に保護者を含めた約100人を前に、弦楽四重奏の音が響き渡った。演奏したのは、日本フィルハーモニー交響楽団所属で、バイオリンの佐藤駿一郎さんと竹歳(たけとし)夏鈴さん、ビオラの小中澤(こなかざわ)基道(もとみち)さん、チェロの久保公人さんの4人。「フコク生命すまいる・こんさーと」(富国生命保険相互会社沖縄支社主催)の一環。
 高等部3年・安里武尊(ほたか)さんの司会で幕開け。バッハの「G線上のアリア」やヴィヴァルディの「四季」から「冬」第一楽章などが奏でられ、映画「となりのトトロ」からの楽曲では歓声が上がった。サプライズの校歌演奏では子どもたちの大合唱になった。アンコールではテレビのドキュメンタリー番組「情熱大陸」の楽曲が披露され、体を揺すったり、手拍子などで演奏に呼応したりして、盛り上がった。
 演奏会半ばで行われたバイオリンの体験会では、4人の演奏者が4カ所に分かれ、希望者一人ひとりに楽器の持ち方や弾き方を優しく手ほどきした。弓が馬の毛でできていることも伝え、子どもたちがバイオリンの音を出すことを丁寧にサポートした。ほとんどの子どもたちが初めてにもかかわらず音を出すことができ、周りからの拍手に照れくさそうにしたり、自分の奏でた音に聴きほれるようにほほ笑んだりした。全身で喜びを表す子もおり、笑顔が輝いた。
 終了後に子どもたちからプレゼントが4人に渡された。平田璃人(りひと)さん=中1=は「バイオリンを弾くのは難しかったけど、演奏家の皆さんの弾いている音があまりにもきれいで、感動して泣きそうになった」と述べた。屋宜水李(すいり)さん=高3=は「イヤホンでしか聴いたことがない音楽を目の前で聴くことができ、世界が広がった気がした」と笑顔を見せた。
 11月の学校発表会で「情熱大陸」の演奏にピアノで参加した松田健也(たけなり)さん=高3=も「4人が生で演奏しているという圧を初めて経験できて良かった」と興奮気味に話した。「すまいる・こんさーと」は12月17日に県立西崎特別支援学校でも開催された。(藤林仁司通信員)

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