公開日時 2026年01月04日 05:00更新日時 2026年01月04日 06:16
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3日、ベネズエラの首都カラカスで、爆発により立ち上る炎と煙(ロイター=共同)
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共同通信
【ワシントン、サンパウロ共同=田中光也、高木勝悟】トランプ米大統領は3日、ベネズエラへの大規模な攻撃を成功裏に実施し、反米左派マドゥロ大統領と妻を拘束したと自身の交流サイト(SNS)で発表した。首都カラカスで3日未明(日本時間3日午後)複数回の爆発があった。外国の元首を拘束するのは極めて異例。近隣国などは米国を批判した。地域情勢が一層緊張するのは必至だ。
ベネズエラ政府は「米国による違法な武力行使」だとして、国連安全保障理事会の緊急会合を要請した。パドリノ国防相は「攻撃は受けたが、服従はしない」として抵抗を続ける考えを示した。
マドゥロ政権は米国による中南米諸国への介入に反発してきた。米政権はベネズエラが米国への麻薬密輸に関与していると主張して軍事圧力を強めていた。日本政府は外務省内に中南米局長をトップとする連絡室を設置。国家安全保障会議(NSC)の開催なども検討する。

トランプ氏は3日午前11時(日本時間4日午前1時)に南部フロリダ州の私邸マールアラーゴで記者会見する。CNNテレビは米上院軍事委員会への事前通知がなかったと報じた。与野党が問題視する可能性がある。
米CBSテレビによると、マドゥロ氏夫妻を拘束したのは米陸軍の特殊部隊デルタフォース。AP通信などによると、少なくとも7回の爆発音や航空機が低空飛行する音が聞こえ、一部の地域が停電した。カラカスにある軍施設や港などが米軍の標的になった。
トランプ氏は、マドゥロ氏が「妻と一緒に拘束され、国外に連行された」とした。ボンディ司法長官はX(旧ツイッター)で「マドゥロ氏らは米国の法廷で報いを受けることになる」と投稿した。
第1次トランプ政権下の2020年3月にマドゥロ氏は国際的な麻薬密売などの罪で米国で起訴された。米政府は昨年、マドゥロ氏の影響下にあるとするベネズエラの犯罪組織「太陽のカルテル」を外国テロ組織に指定していた。
日本外務省によると、カラカスでの爆発を巡り、日本人の被害は確認されていない。
南米大陸の北部にある有数の産油国。面積は日本の約2・4倍で人口は約2840万人(2024年推定)。原油の確認埋蔵量は世界一(23年推定)で、経済面は石油収入に依存する。13年3月に反米左派のチャベス大統領が死去し、後継指名された副大統領のマドゥロ氏が暫定大統領に就任。4月の大統領選で当選した。18年に再選。24年の大統領選で選挙管理当局はマドゥロ氏の勝利を発表したが、不正疑惑が浮上し欧米各国は認めていない。

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