2025年の夏、アマンディーヌさんは義父と一緒に初めて渡仏【写真提供:アマンディーヌ】2025年の夏、アマンディーヌさんは義父と一緒に初めて渡仏【写真提供:アマンディーヌ】

 国際結婚では、互いの家族が直接会う機会を持つことが難しいケースも少なくありません。言葉の壁や距離の問題など、さまざまな理由で家族同士の対面がなかなか叶わないこともあるでしょう。山形県で暮らし、日本人の夫・玄徳さんとYouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonSoirTV」を運営する、フランス人のアマンディーヌさん。今年の夏、義父を母国フランスへ招き、念願だった家族の対面を実現させました。6年越しの夢が叶ったフランス旅行で、アマンディーヌさんの心に残ったことを伺いました。

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ルーツを知ってもらいたい 6年越しの願いが実現

 アマンディーヌさんは、玄徳さんと結婚して6年が経ちました。しかし、義父はこれまでフランスを訪れる機会がなかったそう。アマンディーヌさんの父は飛行機恐怖症のため、日本へ来ることができません。そのため、義父と父が直接会うことはありませんでした。

「せめて私の大切な家族である義父にフランスへ来てもらい、私の父、そして私が育った環境を実際に知ってもらえたら……」

 そんな思いから、アマンディーヌさんは今回の旅を計画。日本で多くの時間をともに過ごしてきた義父に、自分が育った環境やフランスの空気、人々の暮らしを実際に体験してもらうことで、より深くお互いを理解できるのではないかと考えたのです。

「義父が日本人として持つ視点と、フランスの文化が出合うことで、私自身も新たな発見があるのではないかという期待もありました」

観光では味わえない リアルなフランスの生活

 フランスの旅では、最初にアマディーヌさんの実家を訪れ、ついに父と義父が対面を果たしました。

「言葉や文化は違っても、同じ家族として初めて顔を合わせ、時間を共有できたことは、とても意味のある経験でしたし、私自身にとっても忘れられない旅になりました。私の父と義父が初めて出会い、一緒に過ごしたバーベキューの時間は宝物です」

 加えて、特別な体験もありました。日本で出会ったフランスの人々から、それぞれの実家に招かれたのです。

「義父と観光では味わえないリアルな生活を体験し、日常を一緒に過ごせたことは本当に特別でした。各家庭でフランスの名物料理を作ってもてなしてくださったことに、心から感謝しています」

 とくに、アマンディーヌさんのYouTubeチャンネルで企画された「夢応援プロジェクト」に参加した、ランドセル作りの夢を持つ革職人のマチルドさんの実家での体験は、忘れられない思い出になったといいます。

「マチルドさんの実家があるトノン・レ・バンでの革制作も素敵な時間でした。家族と友人、そしてものづくりと旅がつながった瞬間は、このフランス旅行を象徴する、かけがえのないものになりました」

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