皆さんの身近な驚きや疑問、不満や怒りをFBSが取材する「ケンミン特捜班」です。今回のテーマは「福岡を代表する、あの人気菓子の秘密」です。幸せな甘い香りが漂う工場で、おいしさの秘密を探ってきました。
もうすぐ年末。帰省や旅行などでお土産を買う機会が増える季節です。福岡のお土産について、街の人に聞きました。
■街の人
「それは通りもんでしょ!おいしいから。小さくて、かわいくて、食べやすくて、おいしい。必ずどこかへ行く時は、通りもんを持っていきます。」
「博多通りもんは友達のお土産で食べておいしいので、それも買って帰れたらなと思っています。」
「すごくおいしくないですか?あの甘さ。」

福岡のお土産として県内外を問わず絶大な人気を誇る「博多通りもん」。ベルギーの食品コンテスト「モンドセレクション」では、最高位の特別金賞を19年連続で受賞しています。
その人気のわけを探るべく、特捜班は通りもんの工場へ向かいました。早速、潜入取材開始です。
■中村安里アナウンサー
「ものすごい種類の機械がずらりと並んでいます。そして、マスク越しでもほのかに甘い香りが漂っています。」

通りもんは年間およそ6000万個が出荷されています。人気商品ゆえスタッフの負担を減らすため、人手をほとんど必要としない設備をことし投入したといいます。
■明月堂 製造部・美﨑史弥 課長
「こちらは、通りもんの肝となるあんこを投入しています。」
■中村アナウンサー
「だから甘い香りがするんですね。」

自慢の「あん」は、ミルクの香りたっぷりの皮で包まれ、ぷっくりとした栗のような形に。焼きムラが出ないようにずらりと均一に並べられ、長いオーブンへと向かいます。
■美﨑課長
「段々と熱が加わって広がってきている状態です。」

今では福岡の誰もが知るお菓子。誕生したのは、ある意見がきっかけでした。
■明月堂・秋丸真一郎 社長
「販売店の店長が集まった会議で、まんじゅうを作ってくれと。」
鎌倉時代の僧侶、聖一国師(しょういちこくし)が中国からまんじゅうの製法を伝えたことから、福岡は日本の「まんじゅう発祥の地」とされています。まんじゅう人気は高く、店長たちは客から「まんじゅうを食べたい」とリクエストを受けていたのです。
1990年当時、明月堂は西洋和菓子をコンセプトにカステラやクッキーなどを開発していました。いわゆる「和菓子」であるまんじゅうの開発にあたって、ある覚悟を決めました。
■秋丸社長
「よそにないまんじゅうを作ってみようと。今までにない、しっとりあんで作れないかというコンセプトで開発されました。」
明月堂らしいまんじゅうを。そんな思いで3年半、試行錯誤を繰り返し1993年、ついに西洋和菓子「博多通りもん」が産声を上げたのです。
国産のバターで練り上げた白あんを、上質な生クリームを使った皮に包んだ和洋折衷の逸品。たちまち、福岡で大人気のお土産になりました。

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