
アフリカのソマリアから一方的に独立を宣言したソマリランド共和国をイスラエルが世界で初めて国家として承認したことに波紋が広がっている。ソマリアはもとより、アフリカ、アラブ諸国も反発した。写真は記者会見するネタニヤフ・イスラエル首相。エルサレムで8月代表撮影(2025年 ロイター)
[26日 ロイター] – アフリカのソマリアから一方的に独立を宣言したソマリランド共和国をイスラエルが世界で初めて国家として承認したことに波紋が広がっている。ソマリアはもとより、アフリカ、アラブ諸国も反発した。
ソマリア政府は、イスラエルの動きは「不法な一歩」で、主権に対する「意図的な攻撃」だと非難した。
エジプトのアブデルアーティー外相は26日のイスラエルの発表を受け、ソマリア、トルコ、ジブチの外相と電話会談した。エジプト外務省によると、外相らはイスラエルの措置は国際平和と安全保障への脅威となるとの認識を示し、ソマリアの領土の一体性を全面的に支持することを再確認した。
アフリカ連合(AU)もソマリランドの国家承認を拒否し、ソマリアの統一に対する「揺るぎないコミットメント」を再確認した。
ナイジェリア政府は声明で、ソマリアの憲法秩序を損ういかなる行動も「強く非難する」とし、他国にソマリア領土の一部を独立国として承認しないよう呼びかけた。
欧州連合(EU)は、ソマリアの統一を尊重するよう求め、ソマリアとソマリランドが「意味のある対話」を行うよう呼びかけた。
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