
12月22日、米フロリダ州パームビーチのマールアラーゴで撮影。REUTERS/Jessica Koscielniak
[パームビーチ(米フロリダ州) 25日 ロイター] – トランプ米大統領と米軍は25日、ナイジェリア北西部でイスラム過激派組織に対して空爆を行ったと発表した。キリスト教徒を迫害していることを理由とし、ナイジェリア当局と連携して実施したと説明した。
トランプ氏は「今夜、最高司令官である私の指示により、ナイジェリア北西部のISISテロリストに対し強力かつ致命的な攻撃を開始した。彼らは、罪のないキリスト教徒を標的にし、殺害している!」などと自身の交流サイト(SNS)トゥルース・ソーシャルに投稿した。
米軍のアフリカ司令部は、ナイジェリア当局と連携してソコト州で空爆を実施し、ISIS戦闘員を複数殺害したと発表した。攻撃はナイジェリア当局の要請によるものとするXへの投稿は削除された。
ナイジェリア外務省は空爆について、過激派グループを標的とした情報共有と戦略的協調を含む、米国との安全保障協力の一環として実施されたと説明。Xで「ナイジェリア北西部での空爆によって、テロリストの標的を正確に攻撃することにつながった」とした。
米国防総省が投稿したビデオには、軍艦から発射された少なくとも1発の飛翔体が映っている。米国防当局者は、空爆はISISの既知の拠点にいた複数の戦闘員を標的にしたと述べた。ヘグセス米国防長官はXで、ナイジェリア政府の支援と協力に感謝の意を表した上で、「まだ続く」と投稿した。
トランプ氏は10月下旬ごろから、ナイジェリアでキリスト教が「存亡の危機」に直面していると警告し始め、キリスト教コミュニティーを標的とした暴力停止に失敗しているとして軍事介入を示唆していた。
一方、ナイジェリア政府は、武装集団はイスラム教徒とキリスト教徒の両方を標的にしていると説明。米国の主張はナイジェリアの複雑な治安状況を反映せず、信教の自由を守る努力を無視しているとしていた。ただ、過激派グループに対する軍隊を強化するために、米国と協力することには合意している。
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