プーチン氏、領土交換の可能性示唆 ドンバス全域の確保望む=現地紙

写真はロシアのプーチン大統領。12月17日、モスクワで撮影。Sputnik/Alexander Kazakov/Pool via REUTERS

[モスクワ 26日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は、ウクライナでロシア軍が支配する一部地域について、交換に応じる可能性がある一方、ドンバス地方全域の確保を望んでいると、ロシア有力紙コメルサントが報じた。

同紙のクレムリン担当記者アンドレイ・コレスニコフ氏によると、プーチン氏は12月24日深夜にクレムリンで開いた会合で、ロシアの主要実業家らに計画の詳細を説明した。

コメルサントは「プーチン氏は、ロシア側にはアンカレッジで示した譲歩に引き続き応じる用意があると主張した。言い換えれば『ドンバスはわれわれのものだ』ということだ」と伝えた。

 プーチン氏はドンバス全域を求める一方で、その他の地域については「ロシア側からの部分的な領土交換は排除されていない」とコレスニコフ氏は記している。

 コメルサントによると、プーチン氏は実業家との会合で、欧州最大の原子力施設であるザポリージャ原発の問題にも触れ、同原発をロシアと米国が共同で管理する案が協議されていると述べた。

またプーチン氏は、米国がザポリージャ原発付近での暗号資産(仮想通貨)マイニングに関心を示しているとした上で、同原発をウクライナへの電力供給にも一部活用すべきだと語った。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.