
ウクライナのゼレンスキー大統領。12月19日、ポーランドのワルシャワで撮影。REUTERS/Kacper Pempel
[ロンドン 24日 ロイター] – ウクライナ政府は24日、経済成長率が一定水準を超えると返済額が上乗せされる26億ドル規模のGDP連動ワラント債の債務再編について手続きを完了したと発表した。ウクライナがロシアの22年の全面侵攻で陥った債務不履行の状態から脱却するための重要な一歩となる。
債務再編は今月初めに発表され、債権者の99%以上の支持を得て成立した。ロシアのウクライナ侵攻で荒廃した経済が回復する過程で、2041年までに最大200億ドルのコストを生じる可能性があったとされ、ウクライナはワラントの廃止を望んでいた。
ウクライナ財務省は「債務再編の手続き完了によって財政の予測可能性を取り戻し、債務の持続可能性を強化し、財源を保護する」と述べた。
格付け会社フィッチは22日、この再編の進展を受け、ウクライナの長期外貨建てソブリン格付けを「制限付きデフォルト」(RD)から「CCC」に引き上げた。
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