株式会社UNERIは、同社が運営するUNERI Capitalを通じて、ドローンとAIを活用した感染症対策を手がけるSORA Technologyへの出資を実施しました。

マラリアをはじめとする蚊媒介感染症は、現在も世界で毎年約2億人が感染し、約60万人の命を奪う深刻な社会課題です。

SORA Technologyは、従来は人の足と経験に依存していた発生源調査を、空からのテクノロジーで効率化し、省コストかつ持続可能な対策を可能にしてきました。

今回の出資は、事業成長と社会的インパクトの両立を重視するUNERIの投資方針を体現する取り組みであり、日本発の技術がグローバルサウスの公衆衛生課題に貢献する事例として注目されます。

マラリア対策の革新

マラリアを含む蚊媒介感染症は、特に医療アクセスが限られる地域において深刻な影響を及ぼしてきました。現在、世界で年間約2億人がマラリアに感染し、約60万人が命を落としており、その95%はアフリカで発生しています。

こうした状況に対し、SORA Technologyは「宙“SORA”を活用した、災害・疫病に負けない持続可能な社会の実現」をミッションに掲げ、ドローンとAI解析を軸とした感染症対策事業を展開しています。

従来の調査手法では、広範囲に点在する水たまりを人手で確認する必要があり、多大な時間とコストがかかっていました。

同社の技術は、ドローンによる上空撮影とAI解析により、蚊の幼虫が発生しやすい水たまりを効率的に特定し、迅速な対応を可能にします。

これにより、予防可能な感染症から命を守るための現実的な解決策として、国際的にも評価されています。

UNERI、SORA社に出資へ!

今回の出資にあたり、UNERIは、SORA Technologyが有する高度な専門性と市場の成長性に加え、代表取締役の金子洋介氏が示す明確なビジョンとリーダーシップを重視しました。

同社は、国籍や専門分野の異なる多様なメンバーで構成される多国籍組織として、現地の自治体、国際機関、研究機関と連携しながら事業を推進しています。

特に、Larval Source Management(LSM)の導入によって、殺虫剤の使用量を70%、実施コストを40%削減できる点は、公衆衛生分野における費用対効果の高さを示しています。

UNERIは、こうした技術が現地で実装され、持続的に運用されることで、社会的インパクトの拡大と事業のスケールアップが同時に実現すると判断し、今回の出資を決定しました。

インパクト投資の展開

UNERIおよびUNERI Capitalは、今回の出資と並行して、SORA Technologyが創出する社会的価値とその達成プロセスを可視化する「インパクトレポート2025(β版)」の作成にも協力しました。

このレポートは、事業がどのように社会課題の解決に寄与し、成果へとつながっていくのかを整理したものであり、ステークホルダーとの対話を深める基盤となります。

またUNERIは、グローバルヘルス分野におけるインパクト投資の拡大を目的とするTriple I for Global Healthへの加盟も発表しました。

これは、日本政府を事務局とし、G7広島サミットを契機に設立された国際的な枠組みであり、持続的な資金調達を通じて社会課題解決を目指す取り組みです。

UNERIは今後も、すべての投資先が社会的価値と経済的成長を両立できるよう支援を継続し、日本発のインパクト投資モデルの確立を目指していきます。

インパクトレポート(日本語版):こちら
インパクトレポート(英語版):こちら

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