12月24日はクリスマスイブ。高知市の洋菓子店では多くの人がクリスマスケーキを買い求めていました。ただ店側にとっては物価高などの影響が重くのしかかっています。

高知市帯屋町の老舗洋菓子店「マツヤ」です。
店頭には、クリスマスケーキが並び、午前11時の開店からケーキを買い求める人が次々と訪れていました。

■女性客
「久しぶりですね、ホールで買うのは。いろいろ高いですし、物価もこんな時やからみたいな。ちょっとホールをいつも買わんけど、買おうかなみたいな感じ、奮発して」

大量にケーキを購入したこちらの男性は―。

■男性客
「うちは病院やっていて、インドネシア人が30人来ている。介護の仕事をしてくれているけど、イスラムですけど一応クリスマスパーティーをやろうと思って。それで30人前のクリスマス(ケーキ)」

クリスマスイブは、ちょっと贅沢をして楽しもうと考える消費者。
一方で、店側は物価高の影響を大きく受けています。例えば、クリスマスケーキに欠かせない「イチゴ」。
今年は猛暑の影響などで苗を植える時期が遅れて、イチゴそのものの数が少ないことやハウス栽培での燃料費の高騰もあって、1パックの値段が1000円~1300円とコロナ禍前と比べて倍の値段になっています。

また、人件費も最低賃金の改定で上昇していて、そうした分を価格に反映せざるを得ず、今年は去年より200円値上げしました。クリスマスイブは1年でもっとも忙しい時期ですが材料費や人件費の高騰で利益が出にくいのが現状です。
それでも、多くの人にクリスマスケーキを楽しんでほしいとスタッフ総出で朝7時からケーキをつくりました。

■マツヤ 水田益人社長
「大変ですけど、何とかなりました。物価が高かったり、まあいろんな問題があるけど、クリスマスの時だけは忘れてもらって、楽しいクリスマスをケーキを囲んでいただけたら」

マツヤでは、12月24日・25日の2日間でクリスマスケーキを約600個販売する予定で、当日販売分も用意するということです。

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