フジHD、株式買い増しはTOBでと旧村上系から通知 1株4000円

都内のフジ・メディア・ホールディングス本社で1月撮影。 REUTERS/Issei Kato

[東京 24日 ロイター] – フジ・メディア・ホールディングス (4676.T), opens new tabは24日、株式買い増し通知があった旧村上系ファンドから具体的な手法について説明を受領したと発表した。買い増しは公開買い付け(TOB)で実施し、価格は1株4000円。TOB期間は30営業日で、買い付けが可能になったときに速やかに開始するという。

フジ・メディアHD株の24日の終値は3501円だった。

旧村上系ファンド側は15日、議決権比率を最大で33.3%とするため、2500万株を上限に株式を買い増すと通知している。24日現在、4200万株を既に保有しているという。

不動産事業のスピンオフや完全売却に向けて具体的な動きを取る方針を示したり、自己資本配当率(DOE)4%を下限とする配当方針を含む株主還元方針を公表した場合には買い付けを行わないとの姿勢は維持している。

旧村上ファンド系投資会社などによるフジ・メディアHD株保有比率は、8月下旬時点で17.33%。フジ・メディアHDは7月、大規模買い付け行為などへの対応方針の導入を決議。20%以上を取得しようとする買付者に情報提供を求めるなど一定の手続きを経た上で、対抗措置が必要と判断すれば新株予約権を株主に無償で割り当てるとした。

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