欧州新車販売、5カ月連続増 EVがけん引

2025年5月21日、ドイツ・ベルリンで、BYDの車両発表会 ロイター/アンネグレット・ヒルセ

[23日 ロイター] – 欧州自動車工業会(ACEA)が23日発表した11月の欧州新車販売台数(乗用車)は、前年同月を上回り5カ月連続のプラスとなった。ドイツ、イタリア、スペインなどの市場で電気自動車(EV)の販売が増加した。

  バッテリー電気自動車(BEV)が販売全体に占める比率は、欧州連合(EU)で21%、英国で26%、ノルウェーで98%。

EU、英国、欧州自由貿易連合(EFTA)を合わせた11月の新車販売台数は前年同月比2.4%増の110万台だった。

メーカー別では、フォルクスワーゲン(VOWG.DE), opens new tabが前年同月比4.1%増、ルノー(RENA.PA), opens new tabが3%増。ステランティス(STLAM.MI), opens new tabは2.7%減と、4カ月ぶりに減少した。テスラ(TSLA.O), opens new tabは11.8%減。ノルウェーでの販売は記録的な水準だったが、他の市場が落ち込んだ。中国の比亜迪(BYD)(002594.SZ), opens new tabは221.8%急増。市場シェアはテスラが2.1%、BYDが2%だった。

EUの新車販売は2.1%増の約90万台。BEV、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)の販売はそれぞれ44.1%増、38.4%増、4.2%増。合計シェアは2024年8月の56%から65.6%に上昇した。

  ACEAは「最近の勢いにもかかわらず、全体の販売は依然パンデミック前の水準を大きく下回っている」と指摘した。

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Alessandro Parodi

Alessandro is an Italian journalist based in Gdansk reporting on European markets, with focus on Italian companies. Previously, he worked as a multimedia freelancer in South Africa covering general news and cultures.

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