
2017年1月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 24日 ロイター] – 三井住友フィナンシャルグループ(8316.T), opens new tabは24日、傘下の三井住友銀行が米投資ファンドのベインキャピタル、ミューズニッチそれぞれと最大15億ユーロ(約2760億円)の融資ファンドを立ち上げたと発表した。
同社が注力するプライベートアセット運用ビジネスの一環で、欧州の大型レバレッジド・ファイナンスを主な投資対象とする。国内の銀行が関与する欧州の融資ファンドとしては最大規模とみられる。得られた収益を基にした金融商品を傘下のSMBC日興証券が機関投資家や個人に販売することも視野に入れる。
三井住友銀と取引のある欧州企業に買収資金などを融資する。同銀は幅広い顧客ネットワークと案件組成実績を活かす一方、ベインなどは資産運用ビジネスの知見を提供する。三井住友FGとしては、課題となっている海外事業の自己資本利益率(ROE)向上につなげる狙いがある。
また、三井住友DSアセットマネジメントが1億2000万ドル(約187億円)規模のアジア不動産クレジットファンドを立ち上げたことも発表した。不動産クレジット市場の成長が著しいアジア太平洋地域の先進国で不動産ファイナンスを提供するとしている。
こうしたファンドを含むグローバルな資産運用商品・サービスを総称する統一ブランド「SMBCプライベートマーケッツ」を立ち上げた。同ブランドの下でグローバルなプライベートアセット運用ビジネスの企画推進や商品開発、運用、販売を行う。現在約10兆円のプライベートアセット運用総額を、海外での伸長を見込んで2031年前後に15兆円まで引き上げることを目指す。
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