キーウ(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍が23日にかけてウクライナ全土で大規模な夜間空爆を行い、少なくとも3人が死亡、17人が負傷したと発表した。
ゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)への投稿で、ロシアが650機以上のドローン(無人機)と30発あまりのミサイルを使用して、ウクライナの国土の約半分を占める13州を攻撃したと伝えた。
西部のジトーミルでは、住居の建物がドローンに攻撃されて4歳の子どもが死亡したとゼレンスキー大統領は述べている。
エネルギー省によると、この攻撃を受けてウクライナ全土で緊急停電が実施され、一部地域ではほぼ全面的に電気が使えなくなった。
この攻撃に先立ち米フロリダ州マイアミでは停戦に向けた交渉が行われ、ウクライナとロシアの担当者が別々に米国の代表団と協議した。
ロシア軍はウクライナ東部で攻勢を続けている。ウクライナ軍は「兵士の命を救い、部隊の戦闘能力を維持するため」、23日にドネツク州のシベルスクから撤退したことを明らかにした。

ロシア軍による攻撃を受けて、地下鉄に避難して来た人たち=23日/Dan Bashakov/AP

ロシア軍の攻撃で損壊した建物の屋根で、がれきの撤去を行う作業員=23日/Roman Pilipey/AFP/Getty Images

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