岡山県津山市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)の感染が確認されたことを受け、県後楽園事務所は22日、来年1月に予定していたタンチョウの園内散策を中止すると発表した。県内の他の施設でも、防疫対策として鳥と人が近づくイベントを取りやめる動きが広がっている。一方、県などは人の健康や鶏肉・鶏卵などに関する相談窓口を設けて、県民の不安
払拭(ふっしょく)
に努めている。(西田周平、中田敦子)
岡山後楽園内で飼育されているタンチョウ=県後楽園事務所提供
岡山後楽園のタンチョウ園内散策は秋から冬にかけて行われ、庭園の芝生に放たれた優美な姿が人気を集める。新年恒例のイベントとして来月も1、3、10日に行われる予定だった。
10月に北海道苫小牧市で鳥インフルエンザに感染した野鳥の死骸が見つかり、後楽園内では野鳥の異常確認や鶴舎付近への消毒マット設置などの防疫対策をしてきたという。同事務所の川井一志次長は「楽しみにしていた人には申し訳ないが、タンチョウを守るための措置」と理解を求めた。
県自然保護センター(岡山県和気町)でも18日から、放し飼いしているタンチョウの一般公開や、飼育ケージ付近への立ち入りを禁止。大空を舞う姿が見える「新春タンチョウ散策」(来月10~12日)も中止する。瀬尾明繁所長は「残念だが、タンチョウの体調管理を徹底していく」と話した。
池田動物園(岡山市北区)でも22日、動物とのふれあい広場を閉鎖した。
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岡山県
県や県内の各保健所、市町村などでは窓口を設け、▽人の健康▽鶏肉・鶏卵の安全▽ペットの鳥や動物▽畜産農家の経営――などに関する相談を受け付けている。県は「鶏肉・鶏卵を食べることで人に感染した事例は報告されていない。正確な情報に基づいて冷静に対応してほしい」としている。
県によると、20日に始めた約42万羽の鶏の殺処分は、22日午後3時現在、2割弱に当たる約8万羽で終えた。同日には県内2施設で、殺処分した鶏の焼却も始めたという。
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