新たなスタジアムについて鹿児島市の下鶴市長は「可能な限り多機能複合型」を目指したいと市議会で考えを示しました。候補地の調査対象は、鹿児島市与次郎の2か所。限られたスペースに、どれだけの機能を盛り込めるか不透明です。市長の考えを直接聞いてきました。

 23日、開かれた下鶴市長の定例会見。2期目の就任1年が経過しマニフェストの取り組み状況を発表し、111項目のうち96項目で実施、推進中だとしました。この中には、新たな賑わいと活気を生み出すスタジアムの整備に向けた取り組みも含まれています。

 市議会がゴーサインを出した新たな候補地の調査費用。鹿児島市与次郎の鹿児島サンロイヤルホテルの跡地、県立鴨池庭球場の2か所で整備の可能性を探る調査がまもなく始まります。市長が目指してきた“多機能複合型”について市議会でこんな答弁がありました。

(鹿児島市・下鶴市長)
「可能な限り多機能複合型や自ら稼げることを目指したいと考えるが、今回の調査では、まずは2か所の敷地に配置可能か…」

 スタジアムをこの2か所に配置できるか?確認した後に複合施設の導入の可能性を今後、検討したいとしました。

 県議時代、数々の海外のスタジアムを自分の目で見た市長。視察の経験から市長に就任した当初、理想のスタジアムについてこう語っていました。

(鹿児島市・下鶴市長)
「サッカー場だけがあるだけではなく、飲食であったりショッピングであったり、サッカーに限らず、あらゆる考えを持ったあらゆる世代の人たちが楽しめる場所を目指したい。確かに日本で成功している事例はない。それをやるというのは面白くないですか?」

 鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地、北ふ頭を候補地として掲げましたが、それぞれ断念し、今の2か所にたどり着きました。改めて市長に聞きました。

(内田直之キャスター)
「当初、目指していた多機能複合型、稼げる世界に誇れるスタジアムと今、目指しているスタジアムは一緒?変化はないですか?」

(鹿児島市・下鶴市長)
「多機能複合型が意味する所が稼働率もあるし、街にぎわいをどう生み出すか?スタジアムの経営自体、維持管理費をどう稼ぎ出すか?2候補地の土地の形状、広さによって周りにどういう施設があるかによって、中身は変わってくると思う。街に維持管理費をなるべく稼ぎ出すことができるもの、その考えに変わるところはない」

 施設が持つ機能ではなく場所ありきの議論になっていないか?質問すると「複合型のコンセプトは元々あるので指摘にはあたらないと否定」しました。

 鹿児島市与次郎の2か所だから考えられる「多機能複合型」、「稼げる」仕組みはどんな物が考えられるか?聞きました。

(鹿児島市・下鶴市長)
「既に多くのスポーツ施設が立地しているので、大規模な大会を開催する時のサブ会場。どちらがサブになるかわからないが、白波スタジアムとの相乗効果は期待できると考えている」

 市長が変わらず目指しているという「多機能複合型」。どんな機能をもった施設なのか現時点で不透明です。税金を投じて整備するなら市民の理解が必要です。そのためにはサッカー観戦以外にもこれだけのメリットがある施設なんだよ…と下鶴市長の言葉で丁寧に説明を続けることが何よりも大切だと思います。

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