
ドイツ・ハンブルク港のコンテナターミナル 7月撮影 REUTERS/Christian Kraemer/File Photo
[ベルリン 23日 ロイター] – ドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)が23日公表した予測によると、スペインは2025年にドイツにとって最も成長著しい輸出先となる見通しだ。輸出額は前年比8.5%増の588億ユーロ(約693.1億ドル)に達すると予測されている。
この予測が実現すれば、スペインは09年以来初めてドイツの輸出相手国トップ10に返り咲くことになる。
経済協力開発機構(OECD)の予測では、25年の実質経済成長率はドイツが0.3%にとどまるのに対し、スペインは2.9%弱と好調に推移する見通し。これによりドイツ製品への需要が押し上げられ、両国間の貿易総額は1000億ユーロに迫る勢いだという。
GTAIのマドリード駐在員、フリードリヒ・ヘンレ氏は「ドイツ企業も好景気の恩恵を受けている」と指摘。観光ブームや移民の増加に支えられた個人消費が、スペインの成長の主要な原動力になっていると述べた。
オックスフォード・エコノミクスのチーフ欧州エコノミスト、アンヘル・タラベラ氏は、スペインの資本財輸入が今年力強く成長しており、ドイツの輸出構成がこの変化にうまく合致していると分析している。
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