ロシアがウクライナを大規模攻撃、3人死亡 各地で停電

ロシア軍の攻撃でキーウ市内に立ち上る煙。12月23日撮影。REUTERS/Gleb Garanich

[キーウ 23日 ロイター] – ロシア軍は23日、ウクライナに対しミサイルとドローン(無人機)による大規模な空爆を実施した。ウクライナ当局によると、クリスマスを控える中、子供1人を含む少なくとも3人が死亡。各地でエネルギー施設が損傷し広範囲に停電が発生している。

スビリデンコ首相によると、今回の複合的な攻撃では特にウクライナ西部のエネルギー施設が大きな被害を受けた。数日前には米国主導で和平協議が行われていた。

中部ジトーミル州では4歳児を含む2人が死亡。首都キーウ近郊でも1人が死亡し、地元当局によると少なくとも5人が負傷した。

ポーランド軍と同盟国は、ウクライナ西部へのロシアの空爆に対し、を実施したことを受け、領空の安全確保へ航空機を緊急発進(スクランブル)させた。 もっと見る

ウクライナのゼレンスキー大統領はXに「ロシアの優先事項がどこにあるかを示す極めて明確なシグナルだ」と投稿。空爆は少なくとも13州に及び、「人々が家族と自宅で安全に過ごしたいと願うクリスマスの直前に攻撃が行われた」と非難した。ウクライナ空軍は、ロシアがドローン635機とミサイル38発で攻撃したが、ほとんどが撃墜されたと発表した。

ウクライナの送電網運用会社によると、攻撃を受け、大半の州で緊急停電が実施されている。北部チェルニヒウ州、西部リビウ州、南部オデーサ州でも重要インフラやエネルギー施設が損傷した。

一方、ウクライナの夜間ドローン攻撃により、ロシア南部スタブロポリ地方の工業施設で火災が発生した。クラスノダール地方タマン港の石油パイプラインでも火災が発生したが、鎮火したという。 もっと見る

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