瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48の4期研究生が12月20日、広島市のBLUE LIVE HIROSHIMAで初の単独公演「さあ 未来を探しに行こうか?」を開催。研究生として歩み始めた18人が、それぞれの思いを胸にステージへと立ち、新たな船出を印象づける一日となった。
【写真】「出航」で幕が開いたSTU48 4期生の単独公演
■4期研究生18人が迎えた“初めての単独公演”
本公演は、2025年7月に行われた第4期生オーディションに合格し、8月に研究生として加入、8月31日の「@JAM EXPO 2025」で初お披露目された18人による初の単独ステージ。
12人体制で昼夜2公演を行い、18人のうち両公演に出演できるのは6人のみで、残る12人は1部・2部の入れ替え制という構成。固定メンバー6人が決定するまでの過程は、STU48公式YouTubeチャンネルで公開されたドキュメンタリー「希望」「宝物」「光」「出航」の全4エピソードで描かれ、競争の中で成長していく研究生たちの姿が記録されてきた。
■“出航”をテーマに描かれたステージ構成
セットリストはSTU48の楽曲のみで構成され、物語性を重視した複数のブロックに分けて展開。Overtureとともに船の汽笛と波音が響く中、4期研究生の“始まり”を象徴する「出航」で幕を開けると、STU48の一員として歩み出す決意と希望を込めたパフォーマンスで会場を引き込んだ。
自己紹介コーナーでは、それぞれが初のキャッチフレーズを披露。曽我部あこは「自分では決めきれず、お父さんとお母さんに相談して、さらにChatGPTにも何度も相談して決めました」と明かし、会場を和ませた。
■期待と葛藤が交錯する中盤以降のパフォーマンス
中盤以降は、STU48と巡り合ったことで幸せになってほしいという願い、4期研究生の加入によってグループに新たな風をもたらしたいという期待が表現された。一方で、理想と現実の狭間で葛藤しながらも前へ進む意志を感じさせる楽曲が並び、研究生それぞれの内面が浮かび上がる構成となった。
「息をする心」でセンターを務めた屋木優菜は、「前日のリハーサルから緊張していましたが、皆さんの声援のおかげで、今までで一番うまくパフォーマンスすることができました。ありがとうございます」と笑顔でコメント。「大好きな人」でセンターを務めた高村栞も、「みんなで一つのものを作っていると感じられて、とても楽しかったです」と振り返った。
続く『暗闇』では、センターの島田紗香が「毎日、膝にアザをたくさんつくりながら練習してきました。今日はスポットライトを浴びながら、感情を込めてパフォーマンスできたと思います。皆さんの顔を見た瞬間に、緊張がほぐれました」と、これまでの努力を語った。
本編ラストでは藤田愛結が「私たち4期研究生の『さあ 未来を探しに行こうか?』公演は、まだ始まったばかりです。これからも力を合わせて頑張っていくので、応援よろしくお願いします」とあいさつし、『瀬戸内の声』を披露。
■「ここからが始まり」未来へつながるアンコール
アンコールでは藤田が「不安でメンタルが沈んでしまった時期もありましたが、今日この景色を見て、頑張ってきて本当によかったと思いました」と率直な思いを明かし、濱田美惟も「この景色を忘れず、ここからさらに盛り上げていきたいです」と感謝を伝えた。
最後は「夢力」で締めくくり、4期研究生18人はSTU48の一員として、確かな第一歩を踏み出した。
■STU48 4期研究生初単独公演「さあ 未来を探しに行こうか?」
◇12月20日(土)◇広島・BLUE LIVE HIROSHIMA
<出演メンバー>
1部:石松陽菜、井上久伶杏、木原姫花世、小松奈侑、島田紗香、曽我部あこ、高村栞里、野中莉央、濱田美惟、藤田愛結、屋木優菜、横井結菜
2部:蕪竹真奈、坂木叶愛、坂崎愛、島田紗香、曽我部あこ、高村栞里、田中奈菜子、道保琉南、濱田美惟、藤田愛結、三好真綺、屋木優菜
<セットリスト>
M01.出航
M02.STU48
M03.僕たちはシンドバッドだ
M04.奇跡という名のストーリー
M05.片想いの入り口
M06.誰かがいつか好きだと言ってくれる日まで
M07.誰かといたい
M08.恋は仮病中
M09.好きになれただけで幸せだ
M10.息をする心
M11.風を待つ
M12.大好きな人
M13.暗闇
M14.瀬戸内の声
~アンコール~
EN1.制服の重さ
EN2.ペダルと車輪と来た道と
EN3.夢力
※高村栞の高は「はしご高」、濱田美惟の濱は旧字体が正式表記。

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