ウクライナ巡る米ロ協議、「画期的ではない」=ロシア報道官

ジュネーブの米国大使館。11月23日撮影。REUTERS

[23日 ロイター] – ロシア紙イズベスチヤは23日、ウクライナの紛争解決に向けた先週末のロシアと米国の協議は画期的なものと見なすべきではないとするペスコフ大統領報道官の発言を伝えた。

ペスコフ氏は今月20─21日に米フロリダ州マイアミで行われた交渉が転機となり得るかとの質問に対し、「これは作業プロセスだ」と答えた。

米政府当局者は先週末、戦争終結に向けた条件について、ウクライナ・欧州の当局者と会談したほか、ロシアのドミトリエフ大統領特別代表とも個別に会談した。

米政権のウィットコフ特使は、領土や安全の保証など重要な問題は依然として争点となっているものの、「生産的で建設的な」協議だったと評している。

ペスコフ氏はイズベスチヤ紙に対し、協議は「綿密な」専門家レベルの形式で継続される見込みで、ロシアの優先事項は米国から欧州やウクライナと取り組んでいる解決策の詳細を入手することだと語った。

その上で、それらの案が「アンカレッジの精神」にどの程度合致しているかを判断すると述べた。

トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は8月にアラスカのアンカレッジで会談し、領土や安全の保証などに関する条件について協議し、戦争終結に向けた努力を続ける中で、専門家の関与と協議の場を維持することで合意した。

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