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AFP
掲載日
2025年12月22日
ブラジル右派の著名人らが、来年の大統領選を前に、どちらか一方に肩入れしたと受け止められている広告をめぐって、国民的ビーチサンダル「ハヴァイアナス」のボイコットを呼びかけている。
AFP
同ブランドのソーシャルメディアに投稿された動画で、女優フェルナンダ・トーレスは「2026年を『右足から』ではなく、『両足で』始めよう」と呼びかけている。
ブラジル左派の支持者であるトーレスは、今年のアカデミー賞外国語映画賞を受賞したブラジル映画『Ainda Estou Aqui』(英題:『I’m Still Here』)で主演を務めた。
この広告は、保守派の間で強い反発を招いている。
極右のジャイル・ボルソナロ前大統領(前回の選挙で敗れ、クーデター未遂で27年の実刑判決を受けて服役中)の息子の一人、エドゥアルド・ボルソナロは、日曜日にインスタグラムで強い嫌悪感を示した。
彼は動画の中で、ブラジル国旗をあしらったストラップでおなじみのビーチサンダルをごみ箱に投げ入れている。
「ハヴァイアナスはかつて国の象徴だった。多くの外国人がこのブラジル国旗を足元に身に着けているのを見てきた……だが申し訳ないが、このサンダルはごみ箱に捨てる」と、米国在住の元ブラジル連邦議員は語った。
保守派の下院議員ロドリゴ・ヴァラダレスはXに「ハヴァイアナスは陣営を選んだ。右派はボイコットを選んだ」と投稿した。
右派系インフルエンサーのチアゴ・アスマールは、200万人以上のフォロワーを抱えるインスタグラムで月曜日、「アスファルトで足裏が焼けそうでも、ハヴァイアナスは二度と履かない」と投稿した。
ハヴァイアナスは世界で最も売れているサンダルのひとつだ。ブランドを所有するアルパルガタス(Alpargatas)グループのLinkedInページによると、同社は1万人を雇用し、2024年には主にブラジルで2億2660万足のビーチサンダルを販売した。
同社はAFPの取材要請に応じていない。
左派のドゥダ・サラベルト下院議員は、右派の反応を「愚かな攻撃」と非難し、ボイコットを求める声は、彼女が代表する南東部ミナス・ジェライス州にある同ブランドの工場の雇用を脅かすと指摘した。
トーレスは、ボルソナロ支持者がしばしば郷愁を込めて言及するブラジルの軍事独裁時代を描いた『I’m Still Here』で、ゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞した。
南米最大の国は2026年10月に総選挙を実施する予定だ。2022年にボルソナロを破った左派のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領は、4期目への出馬を表明している。
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