公開日時 2025年12月23日 05:00

作って学ぶ 沖縄の食文化 名桜大生、講義で料理挑戦
沖縄の伝統料理について学んだ学生と講師ら=29日、名護市

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琉球新報朝刊

 【名護】名桜大学人間健康学部健康情報学科2年生向けの、前川美紀子特任教授による講義「食育と健康」で11月29日、琉球料理の調理体験授業を名護市中央公民館で実施した。
 学生約20人が参加。琉球料理講師の阿部綾乃さんを講師に招いて沖縄の伝統的な料理を作った。
 同講義は食育の重要性と健康との関連、沖縄の食文化などを学ぶことが目的。冬至に食べる里芋入りのトゥンジージューシー、豚肉と野菜を卵でとじた汁物のクーリジシのほか、にんじんシリシリーやサーターアンダギーを調理した。
 高知県出身の中越翔さん(20)は「高知では、だしを取る際に柔らかいかつお節を使うが、沖縄では厚めのかつお節を使うと知って驚いた。親にも作ってあげたい」と話した。宮古島市出身の島袋快さん(20)は「親のジューシーを思い出した。実家は汁物にトウガンを入れないので地域によって違いがあるのかと感じた」と語った。
 前川特任教授は「沖縄では伝統的な食文化の継承が課題となっている。料理を作ることを通して多くのことを感じ取ってほしい」と述べた。(玉寄光太)

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