
ロシア・アムール州のガスプロム施設 2019年撮影 REUTERS/Maxim Shemetov
[モスクワ 22日 ロイター] – 関係筋によると、ロシアの今年の中国向け天然ガス輸出(パイプライン経由)は前年比で約25%の増加となる見通し。
ただ、ロイターの試算によると、欧州市場の喪失による歳入減を補えない見通しだ。
関係筋によると、ロシアのエネルギー大手ガスプロム(GAZP.MM), opens new tabは「シベリアの力」パイプライン経由の対中ガス輸出が今年、約386億─387億立方メートルに達すると見込んでいる。昨年は310億立方メートルだった。
一方、現在稼働している欧州向けのガス供給ルートは、黒海を通る「トルコストリーム」パイプラインのみ。
近年、年間約120億─150億立方メートルに達していたウクライナ経由の供給は、ロシアとウクライナが通過契約の延長で合意できなかったため、年初に停止された。
ロイターの試算では、今年のガス輸出に伴うロシアの歳入は約4700億ルーブルとなる見通し。欧州市場でガス価格が急騰した2022年の過去最高水準(1兆6300億ルーブル)を71%下回り、昨年の4900億ルーブルから減少する見通しだ。
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