ごみの中で暮らすのは飼い主が放置した猫。全国で問題となる「多頭飼育崩壊」に向き合うボランティアと獣医師の取り組みです。
【写真を見る】「最悪の現場。今から亡くなっている子を探す」 猫の多頭飼育崩壊… 30匹以上が暮らすごみ屋敷 電気が止まり家主は半年間マンガ喫茶で寝泊まり
部屋の中は、ペットボトルや段ボールなどのごみが溢れ、鼻をつく悪臭も。この劣悪な環境で暮らす猫は30匹以上。繁殖を放置した結果、いわゆる「多頭飼育崩壊」が起きていました。
(北名古屋さくら猫の家 森下真由美さん)
「今から亡くなっている子を探す。餓死や老衰・病気で」
愛知県北名古屋市を拠点に、猫の保護活動をしている森下真由美さん。今回訪れた場所は、今までで最悪の現場だと言います。
(森下さん)
「猫の状態はあんまり良くないですね。痩せているのと病気を治療しないでいたので、片目がつぶれている子とか」
■家主は半年ほどマンガ喫茶で寝泊まり
(森下さん)
「この部屋はエアコンつけて、9月の初めからつけました。暑くて猫たちが死んじゃうんで」
以前、料金滞納で電気を止められ、森下さんが代わりに支払っています。
(家主)
「あ!ピコちゃん、ピコ太郎。しっぽがピコピコしているからピコちゃん」
家主は64歳の女性。3月までこの家で暮らしていましたが、ここ半年ほどマンガ喫茶で寝泊まりしていたと言います。
(家主)
「もともと私が片付けられないのもある。いろいろ物を積んで。ただ、こんな風になっちゃったのは、電気が止まって住めなくなって、マンガ喫茶で夜は過ごして」
■ごみの中から出てきたのは、母と最初の飼い猫の遺骨
4年前に両親が亡くなり社会的に孤立。猫を放置するようになって、数が増え続けたと言います。ごみの中には、こんなものが…
(家主)
「うちの母です。ごめんね…」
母親と最初の飼い猫の遺骨。女性は今、生活保護でどうにか暮らしています。
(家主)
「自分のキャパを超えちゃって、手術しなくちゃと思っているけど金額が…。私が不甲斐ないばかりに猫たちにはしんどい思いさせていると思います」
(森下さん)
「助けを求める場所をもう少し調べてほしかった。私にも限界がある。もう少し前の状態だったら、この家で面倒を見られたかもしれない」

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