公開日時 2025年12月21日 05:00更新日時 2025年12月21日 15:43

長時間働かない、多様性がある…オーストラリア研修、高校生が発表
海外短期研修で学んだことを話し合う高校生ら=5日、糸満市の県立糸満青少年の家

この記事を書いた人

アバター画像
外間 愛也

 県教育委員会が国際性に富む人材の育成を目的に実施している「グローバル・リーダー育成海外短期研修」で、オーストラリアを訪問した専門高校生24人が5日、成果発表会を糸満市の県立糸満青少年の家で開いた。「観光」「共生」「暮らし」のテーマごとに3チームに分かれ、現地施設の訪問や人々との交流を通して学んだことなどを発表した。

 専門高校で農業や工業、情報、商業、福祉、水産などさまざまな分野を学ぶ高校生らは11月9~18日、オーストラリアのメルボルンに滞在し、それぞれの専門分野の視点から地域社会の特性を学び、課題に向き合った。生徒一人一人が現地で学んだこと、感じたこと、経験をどう生かしていきたいかなどを語った。

 オーストラリアではキャッシュレスやICT化が進み長時間働かない労働環境が根付いていること、自然が豊かで街中にごみ箱が多く設置されており環境配慮に力が入れられている―などと紹介した。公共交通機関や公共施設が一部無料、多国籍な人種が生活し個人の違いや多様性が受け入れられていることなど、多くの気付きも取り上げた。

海外短期研修に参加し、修了証書を掲げるた高校生ら=5日、糸満市の県立糸満青少年の家

 八重山農林2年の荒木壮介さんは「将来は農業をしたいので、現地で学んだことを生かして頑張りたい」、美来工科2年の當間心琳(きりや)さんは「将来海外で活躍できる人材になりたい」、中部農林2年の仲松加乃さんは「貴重な経験をさせてもらえたので、学んだことを周りや後輩などに伝えたい」と感想を述べた。

(外間愛也)

WACOCA: People, Life, Style.