ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.12.21 09:29
台湾の台北で19日に発生した無差別殺傷事件は計画犯罪だと明らかになった。
台湾当局は今回の事件により犯人を含む4人が死亡し11人が負傷したとし、捜査の結果テロ事件の可能性は排除された徹底した計画犯罪であることがわかったと明らかにした。
台湾中央社とAP通信によると、台湾内政部警政署の張栄興署長は地下鉄台北駅と中山駅一帯で発生した今回の事件で、前日午後10時30分基準で4人が死亡し11人が負傷したと発表した。
死亡者には犯人の張文容疑者が含まれた。張容疑者は百貨店の建物内で凶器を使って無差別襲撃を継続し、警察が追撃する中5階から飛び降りて死亡した。
台北市警察当局は、共犯は現在まで見つかっていないと説明した。
テロの可能性は排除されたが徹底した計画により犯行に及んでいたものとみられる。
犯人は16日に犯行場所をあらかじめ把握しており、犯行前日の18日には百貨店に屋上に上がる方法を問い合わせていたことがわかった。
犯人は家族と2年以上連絡が途絶えていたと主張し、家族は犯人が幼い時から銃器と武器に関心があったと陳述した。
事件現場ではサバイバルゲーム用品と発煙弾17個、火炎瓶15本、凶器などが発見された。
犯人が住んでいた台北市中正区の賃貸住宅、犯行直前の3日間滞在していたホテル、実家などに対する捜索作業が進められた。
賃貸住宅では火炎瓶製造関連物品が見つかった。AP通信は致命的な武器が居住地とホテルで発見され警察が回収したと報道した。
張容疑者は過去に警備・セキュリティ業務を遂行したことがあるが現在は無職だったという。また7月には兵役妨害処罰条例違反容疑で手配された状態だった。
台湾の頼清徳総統は犯人の犯行動機と資金関係などに対する徹底した調査を指示した。

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