三菱UFJFG、インドのシュリラムに20%出資 約6800億円

 12月19日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、インドのノンバンク大手シュリラム・ファイナンスに約6800億円(約3962億インドルピー)を投じ、20%の持ち分を取得すると発表した。写真は同グループのロゴ。2016年5月、都内で撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 19日 ロイター] – 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)(8306.T), opens new tabは19日、インドのノンバンク大手シュリラム・ファイナンス(SHMF.NS), opens new tabに約6800億円(約3962億インドルピー)を投じ、20%の持ち分を取得すると発表した。海外事業の拡大を図る中で「空白地」となっていたインドに本格進出し、米国に次ぐ成長の柱と位置付けるアジア事業の強化につなげる。将来的には追加出資の可能性も検討するという。

傘下の三菱UFJ銀行がシュリラムの第三者割当増資を引き受け、持ち分法適用会社とする。

中薗昌茂グローバルコマーシャルバンキング企画部長はオンライン説明会で、今の段階で決まっていることはないとした上で「将来的に(50%超出資する)可能性が全くないのかと問われれば、当然、あり得る」と述べた。インドのノンバンクへの出資については、規制上最大75%までの出資が可能だとする。理解を深める中で双方にとって適切なタイミングが来れば、追加出資も「現時点で否定するものではない」という。

両社は戦略的提携に関する覚書を締結。政策保有株の売却益が消滅すると予想される次々期中計を目途に自己資本利益率(ROE)12%超の貢献を視野に入れているという。

1979年設立のシュリラム・ファイナンスは、商用車ローン・乗用車ローンを中心とし、特に中古車ローンに強く、全国に約3200の支店網を持つ。インドのノンバンク市場の貸出規模・当期純利益・時価総額で2位の規模を誇る。ROEも安定的に15%程度を計上している。

他の大手金融グループと同様に海外事業の拡大を進めてきたMUFGだが、これまでインドでは本格的な事業基盤を構築できていなかった。現在は6拠点を展開し全国をカバーしているものの、事業規模は限定的。2024年には、民間銀行最大手HDFC銀行傘下のノンバンクを巡り出資交渉を進めたが、株式取得の協議は先送りされていた。今回の投資は、今後も同国で中小零細企業・リテール領域の事業基盤を確立し、事業展開を進める足掛かりとなる。

同社は海外進出において過去には、米モルガン・スタンレーへ約9000億円、インドネシア大手銀バンクダナモンへ約6900億円、タイのアユタヤ銀行に約5360億円の出資を行っている。

インド市場では、国内金融グループの出資が相次ぐ。三井住友フィナンシャルグループ(8316.T), opens new tabは大手商業銀行であるイエス銀行YESB.NSへの出資を決め、みずほフィナンシャルグループ(8411.T), opens new tabは現地の起業家向けに強い投資銀行アベンダス・キャピタルへの出資を公表している。

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