ブラジル中銀、あらゆる選択肢維持 政策変更の指針示さず=総裁

 ブラジル中央銀行のガリポロ総裁は18日、データに基づく政策アプローチを継続すると述べ、次回の金利変更に関する指針は示さなかった。来月の金融政策会合を控え、あらゆる政策選択肢をオープンに維持した。写真は同中銀本部。ブラジリアで昨年12月撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)

[ブラジリア 18日 ロイター] – ブラジル中央銀行のガリポロ総裁は18日、データに基づく政策アプローチを継続すると述べ、次回の金利変更に関する指針は示さなかった。来月の金融政策会合を控え、あらゆる政策選択肢をオープンに維持した。

中銀は、インフレ率が目標の3%前後に落ち着くよう、政策金利を約20年ぶりの高水準となる15%に据え置いている。

ガリポロ氏は記者会見で、「これは、何をすべきかについていかなる指示も与えず、あらゆる扉を閉ざすつもりもないことを意味する」と述べ、中銀は今後の措置について指針を示すより、様子を見ながらさらに情報を収集する意向だと強調した。

また、単一の要因が金利決定を確定すると考えるのは誤りだと強調し、これはインフレ予測にも当てはまると述べた。

一方、ルラ氏は中銀への利下げ圧力を否定。ガリポロ氏に「全幅の信頼」を表明しながらも、近く緩和サイクルが始まると予想しているとし、「雨が降る前に匂いが分かるように、金利が間もなく下がり始めると感じている」と述べた。

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