プーチン氏「外交または軍事で目標達成」、ウクライナ緩衝地帯拡大へ

写真はロシアのプーチン大統領。モスクワで17日撮影の提供写真。Sputnik/Alexander Kazakov/Pool via REUTERS

[モスクワ 17日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は17日、ロシアは外交的手段あるいは軍事的手段でウクライナにおける目標を達成し、同国での「安全保障上の緩衝地帯」の拡大を目指すとの考えを示した。

同大統領は「まず、特別軍事作戦の目的は間違いなく達成されるだろう。われわれは外交を通じて、紛争の根本原因に対処することでこの実現を望んでいる」と述べた。

ただその上で「もし敵対国とそれを支援する他国が実質的な協議に応じることを拒否するならば、ロシアは軍事的手段によって歴史的領土の解放を達成するだろう。安全保障上の緩衝地帯の創設と拡大という課題にも、一貫して取り組むことになる」と述べた。

さらに、欧州の人々はロシアとの戦争に対する恐怖を植え付けられているとし、欧州の指導者らがヒステリーをあおっていると非難した。

「これは欧州諸国に対するロシアの架空の脅威に関する嘘であり、全くのナンセンスだ」とした上で、「しかし、これは極めて意図的に行われている」と主張。ロシアは欧州との戦争を望んでいないが、欧州が戦争を選択するならその準備はできていると述べた。

ロシアは現在、自国の領土と主張しているウクライナの地域のうち、クリミア、ドンバス地方の約90%、ヘルソン州とザポリージャ州の75%を支配している。

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