NZ、今後5年は財政黒字化せず 景気低迷が重し

 12月16日、ニュージーランド(NZ)政府は、新たな財政予測を公表し、財政収支が今後5年間で黒字に戻る見込みはないとの見通しを示した。写真はウィリス財務相、9月撮影(2025年 ロイター/Marty Melville)

[ウェリントン 16日 ロイター] – ニュージーランド(NZ)政府は16日、新たな財政予測を公表し、財政収支が今後5年間で黒字に戻る見込みはないとの見通しを示した。

政府は財政健全化を目指しているが、景気低迷が響く見通し。

NZ経済は過去5四半期のうち3四半期でマイナス成長を記録。個人消費の低迷、米国の通商政策、世界経済を巡る不透明感の高まりが景気回復の重しになっている。

ただ、政府は景気が回復基調に向かっていることに期待を示しており、18日発表の第3・四半期のGDPがプラス成長になると予想している。

ウィリス財務相は「国内経済は新鮮な空気を吸い込み、持ち直しつつある」とした上で「厳格な歳出管理は今後も継続しなければならないし、実際に続けていく」と述べた。

政府は今年度の財政赤字を169億3000万NZドル(97億9000万ドル)と予測。5月の予算で見込んでいた156億NZドルから赤字が拡大する見通しだ。

全国的な事故補償制度のコストを含めた場合、予測対象期間である今後5年間に財政収支が黒字に戻ることはない見通し。2029/30年度(30年6月30日まで)の財政赤字予測は6000万NZドル。

ウィリス氏は「最終年度では非常に、非常に小さな赤字になる見通しだが、予測の修正次第では黒字に戻る可能性がある」と述べた。

今年度のGDP予測は1.7%増。5月時点の予測(2.9%増)から下方修正された。ただ、来年度は3.4%増への加速が見込まれている。

今年度のインフレ率予測は2.4%。従来予測の2.1%を上回った。

純政府債務(前払い金を除く)は27/28年度にGDP比46.9%でピークに達する見通し。5月時点では46.0%と予測されていた。

ウィリス氏によると、財務省は、最近の経済指標改善を受け、第3・四半期のGDPを0.9%増と見込んでいる。

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