ゼレンスキー氏、NATO加盟断念の用意 ドイツで米当局者と協議

写真はウクライナのゼレンスキー大統領。ロンドンで12月8日代表撮影。REUTERS

[ベルリン/キーウ 14日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、欧米による安全の保証が得られれば北大西洋条約機構(NATO)加盟を断念する用意があるとの考えを明らかにした。

同氏は通信アプリ「ワッツアップ」で記者団の質問に対し「ウクライナは当初からNATOへの加盟を望んでいた。(NATOは)真の安全の保証だ。米国や欧州の一部のパートナーはこの方向性を支持しなかった」と述べた。

その上で「そのため、ウクライナと米国の2国間の安全の保証、米国による(北大西洋条約)第5条のような保証、欧州そしてカナダや日本など他の国々からの安全の保証が、ロシアの再侵攻を防ぐ機会になる」とした。

また「これはわれわれの側からの妥協だ」とし、安全の保証は法的拘束力を持つべきだと強調した。

ゼレンスキー氏はその後、米政権のウィットコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿クシュナー氏とベルリンで会談した。15日も協議を継続する。

ゼレンスキー氏の顧問は同氏が15日の協議終了後に会談についてコメントするとし、「会談は5時間以上行われ、明朝再開することで合意して本日は終了した」と述べた。当局者は文書の草案を検討しているという。

ウィットコフ氏は14日の会談について、「多くの進展があった」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

Xへの投稿で、「20項目の和平計画や経済政策などについて代表者が詳細な議論を行った。多くの進展があり、明日の朝に再び会合が予定されている」と述べた。

関係者によると、協議を主催したドイツのメルツ首相は冒頭で短い発言をした後、交渉の場から退席した。15日には他の欧州首脳も協議のためドイツを訪問する。

ロシアの攻撃に対する安全の保証としてNATO加盟を目指してきたウクライナにとって加盟断念は大きな転換点となる。ウクライナは憲法にもその願望を盛り込んでいる。ウクライナはこれまでロシアへの領土明け渡しを拒否しているが、加盟断念はロシアが求めている要求の一つだ。

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