富山地方鉄道の本線は、2027年度以降の存続に関して、あいの風とやま鉄道と並行して走っている区間の扱いが焦点となっています。
沿線の魚津市長と黒部市長はきょう、それぞれの市議会で地鉄とあいの風とやま鉄道の乗り入れについて言及しました。
地鉄の鉄道線は県と沿線の自治体が運行を支援する意向を示したことから、来年度の廃止は見送られる見通しです。
一方で、本線はあい鉄と並行して走っている滑川と新魚津の間を存続するか廃止するかが今後の焦点となっています。
「直通化が可能なら非常に夢がある」魚津市長が考えを示す
並行区間を抱える魚津市の村椿市長は、きょうの市議会で、地鉄本線とあい鉄の乗り入れについて問われ、「個人の考え」としたうえで、次のように述べました。
◆魚津市 村椿市長
「直通化していくということが可能であれば、ネットワーク自体としてもつながりが一本化され、非常に夢のあるいい話だと思っております」

村椿市長は一方で、乗り入れるための線路や施設の整備費が膨大になるという懸念も示しました。
黒部市長「より適切な運行形態を探りたい」 乗り入れに意欲
同じくきょう開かれた黒部市議会で、地鉄本線の今後について武隈市長は。
◆黒部市 武隈市長
「あいの風とやま鉄道の車両乗り入れなどの利便性向上策や、効率化策に必要な整備費も算出し、県や他市町村関係者 鉄道事業者と議論調整しながら、より適切な運行形態となるよう探ってまいりたいと考えております」

さらに市側は、地鉄本線とあい鉄の乗り入れについて意欲的に検討したい事業だとしたうえで、乗り入れを行う場合に必要な整備費を算出する考えを示しました。
地鉄とあい鉄の乗り入れ 並行区間の新たな選択肢になるか
先月開かれた地鉄本線の今後を検討する会合では滑川と新魚津の間の並行区間について、
●現状を維持する案
●営業運転をせず、列車を回送させるために線路を残す案
●並行区間は廃止して線路を撤去する案
の3つで今後、協議するとしました。
この中には、あい鉄との乗り入れは含まれていません。
これに対し県議会自民党議員会は今月3日、あい鉄との路線統合などを主体的に検討することを県に申し入れています。
一方、黒部市は、運行継続の見通しとなっている新魚津と宇奈月温泉の間の維持に必要な行政の負担額について地鉄の試算では年間およそ2億4000万円だと明らかにしました。

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