ブラジル下院、ボルソナロ氏の刑期短縮法案を可決 大統領は拒否権行使か

2025年7月17日、ブラジル・ブラジリアの連邦上院で記者会見。ロイター/アドリアーノ・マチャド

[ブラジリア 10日 ロイター] – ブラジル下院は10日、禁錮刑で服役しているボルソナロ前大統領の刑期を大幅に短縮する法案を賛成291、反対148で可決した。ただ上院と最高裁の抵抗が予想されるほか、ルラ大統領が拒否権を発動する可能性が高い。

ボルソナロ氏はクーデター計画などの罪で禁錮27年を命じられたが、発議者によると、法案は刑期を2年強に短縮できる内容。2022年の大統領選で勝利したルラ氏が就任した23年1月、大統領府や最高裁、議会を襲撃したボルソナロ氏支持者らの刑も緩和する。

採決の前には、反対する議員が抗議のために議長席を占拠し、議長が警察にこの議員を強制排除させるという混乱があった。

数日前にはボルソナロ氏の長男であるフラビオ・ボルソナロ上院議員が来年10月の大統領選に出馬すると発表し、議会で影響力を持つ中道政党グループと協議を開始。フラビオ氏は記者団に、出馬の「対価」が父の釈放だと述べた後、発言を撤回して出馬は「不可逆だ」とした。

法案成立には、上院の委員会と本会議を通過した後、ルラ氏の署名が必要。ある閣僚は、上院通過を阻止するのは難しそうだが、ルラ氏は拒否権を発動する見通しだと述べた。

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