気象庁と内閣府は9日、巨大地震の発生が平常時より相対的に高まっているとして、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。
地震発生から概ね1週間、防災対応の意識を高めるよう呼びかけています。

【写真を見る】北海道地震情報まとめ **随時更新**  《北海道・三陸沖後発地震注意情報 発表》

▼北海道・三陸沖後発地震注意情報
日本海溝・千島海溝沿いの想定震源域でマグニチュード(M)7以上の地震が発生した場合などに、より大きな地震の可能性が平常時より高まったとして気象庁が発表します。
事前避難は求めず、避難経路確認や家具固定等を呼びかけます。
北海道から千葉県の7道県182市町村が対象で、特に注意すべき期間は1週間です。
M9.0の東日本大震災の2日前にm7.3の前震が起きていたことなどから、2022年12月から運用が始まっています。

8日午後11時すぎに発生した青森沖の地震で、北海道太平洋沿岸中部に出ていた津波警報は、津波注意報に切り替わりました。

8日午後11時15分頃、北海道内で震度5強の地震を観測しました。太平洋沿岸中部に一時、津波警報が出ていましたが、津波注意報に切り替わりました。

この地震の震源地は青森県東方沖で、震源の深さはおよそ50キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.4と推定されます。北海道内では函館で震度5強を観測しました。

震度5弱を観測したのは、石狩地方北部、南部、空知地方南部、胆振地方中東部、日高地方中部、東部、十勝地方中部、南部です。

浦河町では40センチ、えりも町では30センチの第一波がすでに観測されています。浦河町、十勝港、えりも町庶野などの太平洋沿岸中部では、現在も津波注意報が出されています。ただちに身を守るための行動をお願いします。

道庁危機対策課によりますと、この地震で、空知・石狩・胆振・日高渡島・十勝の6つの振興局と、東京事務所の合計7か所に知事を本部長とする北海道災害対策連絡本部が設置されました。

北海道電力によりますと、午前0時現在、この地震の影響で苫東厚真発電所2号機を停止しているということです。

また、後志の泊村にある北海道電力泊原子力発電所に異常はありません。高速道路では、午前0時30分現在、道央道の白老〜新千歳空港間、日高自動車道の苫小牧東から沼ノ端西間でも地震の影響で両方向で通行止めとなっています。

また道警によりますと、この地震に伴う110番通報は、午前1時半現在までに43件あるということですが、今のところ、この地震による北海道内の被害は確認されていないということです。

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