2025年12月10日 12時55分
メモ


NVIDIAのAIのAIチップ「H200」について、アメリカ政府が中国への輸出規制を一部緩和する方針を示しましたが、中国側は慎重な対応を取り、輸入を一部規制する方向について議論しているとのことです

China set to limit access to Nvidia’s H200 chips despite Trump export approval
https://www.ft.com/content/c4e81a67-cd5b-48b4-9749-92ecf116313d


軍事用途に利用される可能性があるとの懸念から、アメリカは高性能チップを中国へ渡さないよう輸出規制を敷いています。NVIDIAなど大手メーカーは性能を落とした中国向け製品を開発するなどして、政策に沿いつつ利益を確保しようと試みています。

一方、中国は禁輸措置を利用して国内半導体メーカーに対してNVIDIAに対抗する製品の製造を促しており、国営のデータセンターでは国産のチップのみを使うよう要求するなど、国力の強化を図っていました。

アメリカでは禁輸措置に反対する声もあり、特に海外シェアを拡大したいNVIDIAの意向と、国内の製造能力を強化したいドナルド・トランプ大統領の意思が合致したためか、2025年12月にはNVIDIAの高性能AIチップ「H200」の輸出が解禁されることになりました。

NVIDIA H200チップの中国への輸出をアメリカ商務省が承認 – GIGAZINE


ところが、この決定に対し中国は慎重で、H200へのアクセスを制限する方針について協議しているとのことです。経済紙のFinancial Timesが取材した関係者によると、「H200の購入希望者は当局の承認手続きを経る必要があり、国内製品で代替できない理由を説明する必要がある」とのことです。関係者は、最終決定はまだ下されていないと付け加えました。

トランプ大統領はTruth Socialへの投稿で、「アメリカは、国家安全保障の継続的な強化を行うという条件で、NVIDIAがH200を中国の承認済み顧客に出荷することを許可します。習近平国家主席は肯定的に応えました」と伝えていました。


トランプ氏はさらに「25%がアメリカ合衆国に支払われる」と付け加えていますが、この仕組みがどのように機能するかは不明。以前、NVIDIAが収益の15%を政府に支払う条件で、より低性能なH20チップの販売を認める合意がありましたが、同社とトランプ政権が法的に実行可能な支払いメカニズムを構築できなかったため、実現しませんでした。


輸出許可の賛成派は「中国がアメリカの技術に依存するようになり、アメリカに利益をもたらす」と主張していますが、反対派は「中国の技術開発にとって大きな追い風になる」と指摘しているとのこと。Financial Timesは「NVIDIAの先進チップの復活は、アリババ、ByteDance、テンセントなどのテック大手から歓迎される見込みです。これらの企業は基本的なAI機能には中国製チップを採用しているものの、高性能かつ保守性の高さから依然としてNVIDIA製品を好んでいるためです」と伝えました。

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