
写真はドイツのメルツ首相。12月9日、ベルリンで撮影。REUTERS/Lisi Niesner
[マインツ(ドイツ) 9日 ロイター] – ドイツのメルツ首相は9日、欧州は「文明の消滅」に直面していると記述したトランプ米政権の外交・安全保障分野の基本方針「国家安全保障戦略(NSS)」を批判した。
先週公表されたNSSは、欧州諸国の政府が「民主主義プロセスを破壊している」と非難し、米国の政策には欧州連合(EU)内での「抵抗勢力の育成」も含まれるべきだと主張。欧州全体に衝撃が広がっている。
メルツ氏はドイツ西部ラインラント・ファルツ州を訪問した際、「(NSSには)理解できる部分もあるが、欧州の観点から受け入れがたい部分もある」と記者団に説明。
「米国が今、欧州の民主主義を救おうとする必要はないと考える。必要ならわれわれ自身で対応する」と述べた。
さらに「この内容がわれわれの安全保障協力に何を意味するかは、明らかに最も重要な問題だ。欧州、当然ドイツも、安全保障政策において現状よりはるかに米国から自立しなければならないとの私の見方を裏付けている」と述べた。
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