掲載日
2025年12月8日
今年のクリスマスの買い物客は、支出に関して「慎重だが前向き」になりそうだ。ただし、大きな違いがひとつある。新たなレポートによれば、意思決定プロセスにおけるAIの関与が一段と深まっているという。
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英国の消費者は、今年のクリスマスに「静かな自信はあるが、支出には明確な上限を設けて」臨んでいるようだ。アクセンチュアのデータによると、56%が昨年とほぼ同じ支出を予定し、18%が増やす見込みで、同率が減らす見込みだとしている。
総じて、「小売環境はゆるやかに安定しつつあり…数年にわたるインフレ主導の調整を経て、今年のクリスマスの計画にあたって、家計は新たな支出の均衡点を見いだした」といえる状況だ。
アクセンチュアは、消費者は「予算を大幅に切り詰めているのではなく、より意図的に管理している」とも指摘する。最も一般的な戦略は、プレゼントへの支出を減らす(77%)、低価格スーパーで購入する(43%)、早めに貯蓄する(34%)、プレミアム配送を見送る(26%)といったものだ。
ではAIはどうか。およそ3人に1人(31%)の消費者が、今年のクリスマスショッピングの計画にChatGPTやGeminiなどのAIツールを使った、または使うことを検討している。
主な用途は実用的で、ギフトのアイデア出し(25%)、価格比較(24%)、予算管理(18%)だ。
またこの調査は、利用がまだ広範には及んでいないものの、「将来的にAIの助けを受けることに前向きになり得る」ことも示している。具体的には、46%が小売業者のウェブサイトに統合されたAIギフトアシスタントを試してみたいと答え、31%は商品の探索から購入まで、一連のショッピング体験をAIエージェントに任せることに前向きだとした。
一方で、AI活用には懸念も根強い。62%は今年AIを使う可能性は低いと回答し、その主な理由としてプライバシー(48%)とパーソナルタッチの欠如(47%)を挙げた。新技術の採用は、いまだ萌芽的な段階にあることを示唆している。
アクセンチュア 英国・アイルランドのリテール戦略リード、マット・ジェファーズ氏は次のように述べている。「数年にわたり高止まりする生活費に対処してきた結果、今年は慎重な消費者マインドが戻りつつある兆しが見られるものの、人々はなおブレーキに足を置きつつ、クリスマスを自分たちの条件で成り立たせるべく、支出を微調整している。小売業者にとっては、量を追うことよりも、顧客との関わり方やサービスの提供において、真の価値と共感を示すことが重要だ。」
AIについてジェファーズ氏はこう付け加えた。「今年、買い物客は依然として試行錯誤の段階にあるが、データは、多くの買い物客がクリスマスの計画を支援するためにAIを受け入れ始めていることを示している。これは、各プラットフォームがチャットにサードパーティのショッピングツールを組み込み始め、消費者がAIチャットから直接購買判断を下せるようになってきているためだ。
したがって、小売業者は、来年のクリスマス以降に向けてこのトレンドが拡大する中で、それを取り込めるよう、自社の事業をモダンでアジャイルなテクノロジーおよびデータスタックの上に構築しておく必要がある。人々の買い物の新たな経路となることを見据え、LLMとシームレスに接続できる準備を整えておかなければならない。信頼とパーソナライゼーションは依然として最重要であり、強固なデータ保護はあらゆるレイヤーに組み込まれるべきだ。」

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