公開日時 2025年12月08日 05:00

文化財プレートを授与 沖縄ホテルに那覇市
古謝玄太副那覇市副市長(右)から登録有形文化財への登録プレートを受け取る、沖縄ホテルの宮里公宜代表=17日、那覇市大道の同ホテル

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琉球新報朝刊

 【那覇】那覇市は同市大道の沖縄ホテルで11月17日、同ホテルが国の登録有形文化財(建造物)へ登録されたことを記念したプレートの授与式を開いた。古謝玄太副市長=写真右=が、沖縄ホテルの宮里公宜代表=同左=にプレートを手渡した。
 沖縄ホテルは1941年に波の上で創業し、各国の要人が宿泊してきた。沖縄戦で破壊され、51年に大道に再建して、戦後の復興のシンボルとして再出発した。有形文化財には、花ブロックを用いた当時の建築技術が随所に見られる「旅館棟」や、沖縄の伝統建築の意匠が詰め込まれた「大道門」など、同ホテルの建造物4件が登録されている。
 宮里代表は「この建物には創業者の宮里定三の思いと、戦後の混乱の中でも希望を失わずに歩んできた沖縄の歴史が刻まれている」と振り返った。その上で「(沖縄ホテルは)文化と歴史の拠点として進化し続けている。有形文化財の責任と誇りを胸に、地域に愛され、次の100年へとつながるホテルを目指していきたい」と話した。(藤村謙吾)

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