最近、国際ニュースを読んでいると「stockpiling」という単語をよく目にしませんか?
特にここ数週間、中国が石油や金属を大量に備蓄しているというニュースが世界中で報じられています。「なぜ中国はこんなに物を溜め込んでいるのか?」「台湾侵攻の準備では?」といった憶測も飛び交い、国際政治の場でも注目を集めています。
「買いだめ」と聞くと、日本語では少しカジュアルな響きがありますが、英語の「stockpiling」は国家レベルの戦略的備蓄を指すことが多い、ニュースでは欠かせない重要単語です。
今回は、この「stockpiling」を徹底解説します。
「stockpiling」の意味とニュアンス
stockpiling = 備蓄する、大量に蓄える(こと)
発音: /ˈstɒkpaɪlɪŋ/ (ストックパイリング)
「stockpiling」は、将来の需要や危機に備えて、資源や物資を大量に蓄えることを意味します。
ポイントは「計画的に」「大量に」というニュアンス。単に「買いだめ」というよりも、国家レベルや企業レベルでの戦略的な備蓄を指すことが多い表現です。
名詞としても動詞としても使えます。
名詞: The stockpiling of oil has raised concerns.(石油の備蓄が懸念を呼んでいる)動詞: China has been stockpiling commodities.(中国は商品を備蓄している)語源・成り立ち
「stockpile」は、2つの単語から成り立っています。
stock:在庫、蓄えpile:山、積み重ね
つまり「在庫を山のように積み上げる」というイメージです。
もともとは軍事用語として、武器や弾薬の備蓄を指していましたが、現在では石油、食料、金属など幅広い資源の備蓄に使われます。
類義語・関連表現hoard(ホード):こっそり溜め込む、買いだめする個人レベルの「溜め込み」に使うことが多い。ややネガティブなニュアンス。例:People started hoarding toilet paper.(人々がトイレットペーパーを買いだめし始めた)reserve(リザーブ):備蓄、予備「strategic reserve(戦略的備蓄)」「foreign exchange reserves(外貨準備)」などフォーマルな文脈で使用。accumulate(アキュミュレイト):蓄積するより中立的で学術的な響き。build up(ビルドアップ):蓄える、増強する句動詞。「build up stockpiles」の形で頻出。実際のニュースでの使われ方
“For the past year or so, China has been quietly stockpiling tons of stuff, including oil, gas, and a number of in-demand metals.” (この1年ほど、中国は石油やガス、そして多くの需要の高い金属を含む大量の物資を静かに備蓄してきた)
動画の0分00秒あたりでこの表現が登場します。 0:00から再生
動画内でのその他の使用箇所
0分50秒付近:
“China’s ever growing stockpile of crude oil” (中国の増え続ける原油の備蓄)
0:50から再生
1分12秒付近:
“The CCP has been quietly building up its oil stockpiles since really late 2024.” (中国共産党は2024年後半から静かに石油の備蓄を増やしてきた)
1:12から再生
1分31秒付近:
“China was adding something like a million barrels a day to its stockpiles, accounting for roughly 90% of global stockpiling.” (中国は1日あたり約100万バレルを備蓄に追加しており、世界の備蓄の約90%を占めていた)
1:31から再生
6分15秒付近:
“Stockpiling and then releasing stockpiles when prices get too high allows the CCP to essentially guarantee stable commodity prices within China.” (備蓄し、価格が高騰したときに備蓄を放出することで、中国共産党は国内の商品価格を安定させることができる)
6:15から再生
動画の内容まとめ
この動画では、中国が石油を約13億バレル(約3ヶ月分の消費量に相当)備蓄していること、そしてコバルト、銅、ニッケル、リチウムなどの金属も大量に蓄えていることが解説されています。
興味深いのは、このstockpilingが「台湾侵攻の準備」なのか、それとも「トランプ政権との貿易交渉への備え」なのか、「外貨準備の分散化」なのか、複数の視点から分析している点です。
日常での使い方・例文1. ビジネスシーン
“Our company has been stockpiling raw materials in anticipation of supply chain disruptions.”
(当社はサプライチェーンの混乱に備えて原材料を備蓄しています)
2. 経済ニュースの文脈
“The government decided to release oil from its strategic stockpile to stabilize prices.”
(政府は価格安定のため戦略備蓄から石油を放出することを決定した)
3. カジュアルな会話
“My mom has been stockpiling canned food ever since the pandemic.”
(母はパンデミック以来、缶詰を買いだめしているんだ)
関連して覚えたい表現
動画の中では「stockpiling」と一緒に、以下のビジネス・経済英語も登場します。
leverage(レバレッジ):交渉力、てこ入れ”The more China stockpiles, the less they need to import, which reduces Trump’s leverage.”(中国が備蓄すればするほど、輸入の必要性が減り、トランプの交渉力が弱まる)4:44から再生trade negotiations(トレード・ネゴシエーションズ):貿易交渉reserve diversification(リザーブ・ダイバーシフィケーション):準備金の分散化5:26から再生buy low, sell high(バイ・ロウ、セル・ハイ):安く買って高く売る投資の基本原則を表す定番フレーズ6:28から再生まとめ:この表現を覚えると、こんな場面で役立つ!国際ニュース(特に中国、ロシア、中東関連)を読むとき経済・ビジネスニュースで資源や商品市場の動向を理解するときビジネス英語で「備蓄」「在庫管理」について話すとき日常会話で「買いだめ」を少しフォーマルに表現したいとき
「stockpiling」は、2020年のパンデミック以降、そして現在の地政学的緊張の中で、ますます頻繁に使われるようになった単語です。この機会にぜひマスターしてください。
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