米国株式市場=小幅高、利下げ期待で ネトフリの買収合意でWBD急伸

2025年4月7日、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)で撮影。REUTERS/Kylie Cooper

[ニューヨーク 5日 ロイター] – 米国株式市場は小幅高。朝方発表された一連の指標を受け、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が強まった。

9月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.8%上昇と、前月から小幅加速し、市場予想と一致した。個人消費支出は前月比0.3%増と、8月の0.5%増から伸びが鈍化した。 もっと見る 12月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は53.3と、11月確報値の51.0から上昇。改善したものの、物価高と労働市場を巡る懸念は依然として続いているもよう。 もっと見る

CMEグループのフェドウオッチによると、金融市場が織り込む0.25%ポイント利下げの確率は87.2%。

ワシントン・トラスト・ウェルス・マネジメントのバイスプレジデント兼シニアポートフォリオマネージャー、マイケル・シェルドン氏は「来週、米連邦準備理事会(FRB)は0.25%ポイントの追加利下げを実施する可能性が非常に高い」とし、「利下げが実施されれば、会合後の発言や将来の政策に関し手がかりを示すかどうか」が焦点になると述べた。

週足で、主要株価3指数は軒並み2週連続で上昇。今週はダウ工業株30種(.DJI), opens new tabは0.5%高、ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは0.91%高、S&P総合500種(.SPX), opens new tabは0.31%高。また、利下げの恩恵を受けるという期待から、中小型株で構成するラッセル2000指数(.RUT), opens new tabは週足で約0.8%上昇した。先週は5.5%急伸していた。メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)(WBD.O), opens new tab は6.3%高。動画配信大手ネットフリックス(NFLX.O), opens new tabは5日、WBDのテレビ・映画スタジオとストリーミング部門を720億ドルで買収することで合意したと発表した。 もっと見る

ネットフリックスは2.9%安。WBDに買収案を提示していた

パラマウント・スカイダンス(PSKY.O), opens new tabも9.8%下落した。S&P通信サービス(.SPLRCL), opens new tabは約1%上昇し、終値の最高値を更新した。一方、S&Pヘルスケア(.SPXHC), opens new tabは下落。米国のワクチン諮問委員会が、全ての新生児に出生時のB型肝炎ワクチン接種を推奨する方針を撤回したことが嫌気された。 もっと見る

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.01対1の比率で上回り、ナスダックでも値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.22対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は162億株で、過去20営業日の取引全体平均である177億2000万株を下回った。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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