
避難マップの説明をする奈良大生=3日夜、奈良市の奈良もちいどのセンター街
奈良大学(奈良市山陵町)の社会学部総合社会学科では、2年生を対象に地域の課題解決に取り組むことで実社会を知る社会連携プロジェクト「社会体験実習」を実施している。昨年に続き、奈良市餅飯殿町の「奈良もちいどのセンター街」の協力を得て、防災をテーマに避難マップを作成。3日夜、同センター街のコミュニティルームで発表した。
同センター街は近鉄奈良駅や猿沢池に近く、人気の「ならまち」へと続くエリアにあり、国内外から多くの観光客が訪れる。奈良市で最も古い商店街と言われ、南北に通るメインストリートを中心に東西に路地が入り組む。同センター街協同組合(魚谷和良理事長)は「万一、大震災が発生したら、観光客や土地勘のない人々の避難誘導をどのようにすればいいのか」と地域課題を口にしていた。
この日は、今年6月からフィールドワークを実施して作り上げてきた避難マップを中心に、学生10人が商店街で活用できる災害対策「もちいどの防災プログラム」を提案した。
避難マップには、同商店街の4カ所から、避難場所への経路と距離および所用時間を色分けで表示。トイレ、自動販売機、消火栓の位置なども記した。さらに、外国人にも分かるように、英語、中国語、繁体字中国語、韓国語で避難場所名と所用時間を表示した補助パネルも作製し紹介。万一には白線道具や色テープで道に誘導線を引くことも提案し、商店街に多い段ボールで防災グッズの作り方も紹介した。
同大2年の塩谷淳さん(20)は「実際に測量すると道幅が異なり高低差があるなど、意外と難しかった。看板の下や木造建築を避けた避難経路にこだわった」と話した。

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