冬の味覚と言えば「カキ」。この季節、プリプリのカキを楽しみにしている方も多いと思います。しかし、広島県産のカキが大量に死んでいる異常事態が起きています。県内への影響を取材しました。
(記者)
「こちらが広島県産の牡蠣のフライです。では、いただきます。おいしい。サクサクの衣の中に、ぎゅっと旨味が詰まったこのカキフライ。カキが不漁の中、こうして味わえること自体、貴重です」
冬の味覚「カキ」。中でも広島県産は鹿児島でも高い人気を誇ります。しかし、カキの産地・広島県では、大量死が相次ぐ異常事態となっています。水揚げされたカキをみると、中身が入っていない「死んだカキ」が目立ちます。
広島県産のカキの不漁は県内にも影響が及んでいます。
(記者)
「鹿児島市の魚類市場です。こちらにも広島県産のカキが届いているんですが、入荷量は減っています」
鹿児島市の魚類市場によりますと、広島県産のカキの入荷量は例年の6割から7割程度に落ち込んでいます。
(九州中央魚市 酒井健輔さん)
「6~7割(の入荷量)で、100%届かない。スーパーから注文は受けるが前日、前々日近くになって判明したので(注文の)7~8割しか用意できない」
なぜ、広島県産のカキは死んだのでしょうか?
(広島県立水産海洋技術センター・戸井真一郎技術次長)
「広島県中部・東部の海域で、高塩分、高水温の状態になっていたことが見えてきまして、これがカキを弱らせたのではないか?」
広島産のカキのフライを提供する鹿児島市のレストラン「とんかつと銀シャリ玄」。大ぶりの広島県産カキを仕入れ、小麦粉とパン粉を付けて油で揚げていきます。これをタルタルソースで頂くと潮の香りと、濃い旨味が口いっぱいに広がります。しかし、カキの不漁の影響は、こちらの店にも及んでいました。
(とんかつと銀シャリの玄・末原佐樹店長)
「昨年と比べ、仕入れ値は上がってきています。大変なんですけど、カキだけでなく、いろんなものが高騰しているので、お客様になるべく昨年と変わらない価格で提供できるように企業努力をしています」
広島県産のカキの入荷減少に伴って今後、県内のスーパーでも価格が上がることが懸念されています。

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