EU、リサイクル可能な電池・レアアース廃棄物の輸出制限へ 中国依存低減

ベルギー・ブリュッセルの欧州委員会本部。2020年4月撮影。REUTERS/Johanna Geron

[ブリュッセル 3日 ロイター] – 欧州委員会は、電気自動車(EV)や風力タービン、半導体などに使用される重要な原材料の確保を推進する一環として、2026年初頭からリサイクル可能なレアアース廃棄物やバッテリースクラップの輸出を制限することを計画している。

多くの産業が依存するレアアース磁石の輸出を制限する中国の動きに対応する措置の一つ。

計画は、23年に成立した欧州連合(EU)の「重要原材料法」を加速させることを目的としている。EUは、「需要の65%以上を単一の国に依存」しないよう、独自のサプライチェーンの開発を加速させたいと考えている。

レアアース廃棄物のリサイクルは、EUが必要とする永久磁石の20%を満たすことができる。26年9月以降、廃リチウムイオン電池とブラックマスは有害物質として分類され、経済協力開発機構(OECD)非加盟国への輸出ができなくなる。

「共同研究センターは、EUが排出するブラックマスの約50─65%を処理することで、年間100万台分のEV用バッテリーパックを新たに製造することができると推定している」という。

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