ロシアに子どもの即時帰還求める国連決議、ウクライナから強制移送

写真はニューヨークの国連本部で2014年8月撮影。 REUTERS/Carlo Allegri

[国連 3日 ロイター] – 米欧などの90カ国は3日、ロシアが強制的に移送・送還した全てのウクライナの子どもたちを「即時に安全かつ無条件で帰還させる」よう求める国連決議を支持した。

193カ国による国連総会で決議が採択された。前日にはトランプ米政権のウィットコフ中東担当特使らがロシアのプーチン大統領とモスクワで会談し、紛争終結に向けて協議していた。

ロシアは、ウクライナ、カナダ、欧州連合(EU)が起草したこの国連決議に反対するよう各国に呼びかけていた。

マリア・ザボロツカヤ国連ロシア常任代表代理は採決に先立って総会で、「決議に賛成票を投じることは、偽り、戦争、対立を支持することだ。反対票を投じることは平和への投票だ」と述べた。

ロシアのほか11カ国が決議に反対票を投じ、57カ国が棄権した。

決議に拘束力はないが、国際社会の見解を反映するものとして重みを持つ。

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