米南部テネシー州で2日行われた連邦下院第7区選挙区の補欠選で、共和党のマット・ヴァンエプス候補の当選が確実となった。
ただ、対抗馬のアフティン・ベン民主党候補が共和党の牙城である同選挙区で善戦。トランプ大統領と共和党にとっては来年の中間選挙に向けて懸念すべき兆候となった。同選挙区は過去40年間、2年ごとの選挙で共和党候補が勝利してきた。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、開票率95%以上の段階でヴァンエプス氏のリードは約9ポイント。これに対し、2024年の米大統領選でトランプ氏は約22ポイント差で勝利していた。
通常なら共和党にとっては安泰とみられる選挙区だが、今回の補欠選で共和党は資金と政治的資源をつぎ込んだ。ジョンソン下院議長が現地入りして選挙運動を行ったほか、トランプ氏もトゥルース・ソーシャルへの投稿を通じて投票を促すなど、支援に動いていた。
民主党は今年、一連の選挙で好成績を収めている。数週間前にはニューヨーク市長選、ニュージャージー州およびバージニア州の知事選で相次ぎ勝利。カリフォルニア州でも、中間選挙で共和党に有利に働く構図を弱めることを狙った選挙区割り変更が住民投票で承認された。
テネシー州の補欠選でも、民主党のベン候補は生活費の高騰に苦しむ有権者に対して「アフォーダビリティー(暮らし向き)」を争点に掲げた選挙戦を展開。望む暮らしは得られず、トランプ氏の下で共和党の政策が状況を悪化させているとのメッセージが、党派を超えて一定の浸透力を持つことを同氏の健闘は示している。
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ナッシュビルで勝利宣言後に支持者に手を振るヴァンエップス氏(2日)
写真:ジョン・エイミス/APフォト
原題:GOP’s Narrow Win in Tennessee Vote Highlights Midterm Risk (1)(抜粋)
— 取材協力 Bill Allison

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