
ニューヨーク外為市場では、日銀による利上げ観測が継続する中でも、ドルが対円で上昇した。2017年4月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 2日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、日銀による利上げ観測が継続する中でも、ドルが対円で上昇した。ただ、トランプ米大統領がホワイトハウス国家経済会議(NEC)のハセット委員長を次期連邦準備理事会(FRB)議長に指名する可能性を示唆したことで、ドルは終盤の取引で圧迫された。終盤の取引でドル/円は0.2%高の155.845円。 日銀の植田和男総裁は1日、18―19日の金融政策決定会合で利上げの是非を「適切に判断したい」と発言。これを受け、1日のニューヨーク時間の取引でドルは対円で2週間ぶりの安値を付けていた。
ペッパーストーンのシニアリサーチストラテジスト、マイケル・ブラウン氏は、ドル/円相場について「植田総裁の発言前の水準にほぼ戻った」と指摘。ただ、スワップ市場で日銀が今月の会合で利上げに踏み切る確率が約80%と織り込まれていることを踏まえると、「ドル/円のこうした動きはやや不可解だ」と述べた。同時に、市場で米国の堅調な成長見通しに再び焦点が当てられ、明確な材料がない中でドルが「最もましな選択肢」と見なされている可能性があるとも述べた。
トランプ氏はこの日、次期FRB議長の人選を来年初めに発表するとの見通しを表明。その後、
ホワイトハウスの会合で、ハセット氏を紹介する際「FRB議長候補が出席している」と述べた。
CMEフェドウオッチによると、
FRBが9─10日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で
0.25%ポイントの利下げを決定する確率は
87%。
1カ月前は63%だった。
ユーロ/ドルは0.1%高の1.1624ドル。
欧州連合(EU)統計局発表の11月のユーロ圏の消費者物価指数(EU基準=HICP)速報値は前年比2.2%上昇し、前月の2.1%から加速。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、ユーロ圏のインフレ率はECBの目標である2%にほぼ達しており、米国での関税による物価上昇があるものの目標付近で変動するとの見通しを示した。
スコープ・マーケッツのチーフ市場アナリスト、ジョシュア・マホニー氏は今回の統計について「ECBが追加利下げに動く可能性が指摘される中で発表されたが、ECBの緩和サイクルは終了したと考えるべきだ」としている。
英ポンド/ドルは1.3211ドルと、ほぼ横ばい。イングランド銀行(英中央銀行)はこの2日、融資促進と景気刺激を目的に、銀行の中核的自己資本(Tier1)比率の要件を14%から13%に引き下げると発表。銀行の資本規制が緩和されるのは金融危機以降で初めてとなる。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは7%高の9万2321ドル。前日の取引では10日ぶり安値を付けていた。
表はLSEGデータに基づいています
※外為市場
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