これまで中国発の「SHEIN」「temu」「ZAFUL」「AliExpress」などで「あのブランドっぽいけど……本物?」と感じたり、「偽物でも安ければ」と購入した人もいると思います。“コピー商品の氾濫”と、それに対する日本のアパレル企業の“限界ある戦い”が続いています。2023年にはユニクロが、そして先日も「X-girl」を展開するビーズインターナショナルが、模倣品をめぐる訴訟に踏み切りました。法律を変えることも、模倣を止めることも簡単ではない今――。私たち消費者は何を選ぶべきなのか、考えてみます。
ココがポイント
「SHEIN(シーイン)」の日本法人(東京)などを相手取り、販売差し止めと計約1億1000万円の損害賠償を求める訴訟出典:読売新聞オンライン 2025/12/2(火)
ユニクロがシーインを提訴 「ラウンドミニショルダーバッグ」模倣品販売を理由に出典:FASHIONSNAP [ファッションスナップ] 2024/1/16(火)
“パクリ疑惑”続出のSHEINを、なぜ日本の若者は支持するの?出典:ITmedia ビジネスオンライン 2025/1/31(金)
Sora2著作権問題。ジブリ・任天堂ら加盟のCODAが要望書、日本動画協会・出版社も共同声明発表出典:Yahoo!ニュース(いしたにまさき) 2025/11/11(火)
エキスパートの補足・見解
「こういった記事を執筆すれば、彼らから煙たがられ、仕事は来ないだろう」それでも、服飾学校で服づくりの難しさに触れ、デザインやパターンに情熱を注ぐ人たちの姿に心を震わせてきた身として、見過ごすことはできませんでした。
ブランドの創造性が、わずか数クリックで踏みにじられる。
欧州連合知的財産庁の調べでは、偽ブランドやコピー品は世界貿易の約3%(4670億ドル)を占めるとの推定もあります。
ですが、この問題は個社の対応では止まりません。
著作権が争点となっているAI業界では、大手スタジオや出版社が共同声明を出す動きもありました。アパレル業界もまた、そろそろ結束して声を上げる時期に来ているのではないでしょうか。業界が声を上げるのは「競合潰し」ではなく、「文化の自衛」でもあると思います。もちろん、政治・経済ともに日中の緊張がある中、現実的な困難は多いです。
だからこそ、消費者ひとりひとりの“選択の力”が問われます。
「コピーかもしれない」「不適切かもしれない」と感じたら――欲しくても買わない。
それは小さな一歩かもしれませんが、やがて文化を守る忍耐力へとつながると信じています。

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