米国のウィトコフ特使がロシアの首都モスクワを訪問し、プーチン大統領と会談する。プーチン氏は和平協議に先立ち、ウクライナ東部の要衝制圧を主張した。
プーチン氏は1日遅くに投稿したビデオ声明で、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクを制圧したと述べた。だが、ウクライナ軍のセニク広報官は2日朝、この主張を否定した。
ブルームバーグは独立した形で、いずれの主張も確認できていない。
ウィトコフ氏は2日、米国とウクライナの当局者がフロリダ州で行った交渉を踏まえ、ロシアによるウクライナ侵攻の終結に向けた最新の提案についてプーチン氏と協議する予定だ。
欧州には、最新案がウクライナに不利な譲歩を強いることでロシアの侵略を追認しかねないとの懸念が高まっている。こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は1日にパリでマクロン仏大統領と会談した際、最新案について「以前よりは良さそうに見える」と述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領とマクロン仏大統領(1日)
Photographer:Nathan Laine/Bloomberg
ロシア国営タス通信がペスコフ大統領府報道官の話として報じたところによると、ウィトコフ氏とプーチン氏の会談には、トランプ米大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏も出席する。米国側で出席するのは、通訳を除きこの2人だけだという。
会談はモスクワ時間の午後5時(日本時間同11時)以降に始まり、必要なだけ時間を取る方針。また、インド訪問を控えるプーチン氏は、3日に同国メディアのインタビューに応じる。
ウィトコフ氏とプーチン氏が会談するのは今年に入り6回目。ウィトコフ氏がロシアのドミトリエフ経済特使とまとめ、11月に出回った28項目の和平案はウクライナが繰り返し拒否してきたロシアの要求を丸のみした内容で、ウクライナと欧州の当局者を驚がくさせた。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は2日からアイルランド訪問を開始。これまで繰り返し、停戦に合意する意思を示している。
ポクロウシクを巡っては、プーチン氏は10月にロシア軍が同市のウクライナ軍を包囲したと主張。ウクライナ側はこの主張を否定しつつ、市内にロシア軍が入ったことは認めた。同市はかつて鉱業の拠点だったが、1年以上にわたり激しい戦闘が続き、現在ではほぼ全域が破壊されている。
同市を制圧すれば、ロシアにとってはスロビャンスクやクラマトルスクなど、残るドネツク州のより規模の大きい都市に進軍する道が開かれる可能性がある。戦争終結にはドネツク州全域からのウクライナ軍撤退が欠かせないとの主張を続けるプーチン氏にとり、象徴的な勝利を手にすることにもなる。
原題:US Envoy Heads to Russia as Putin Says Key Ukraine City Fell (1)、Kushner to Accompany Witkoff in Talks With Putin: Tass(抜粋)
(情報を加えて更新します)

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