アマゾンとウォルマートがインドで金融事業へ、小規模事業者金融や後払いサービス

 12月1日 アマゾンとウォルマートがインドで金融分野に進出し、地元銀行業界に挑もうとしている。写真はアマゾンとフリップカートのロゴ。2021年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ムンバイ 28日 ロイター] – アマゾン(AMZN.O), opens new tabとウォルマート(WMT.N), opens new tabがインドで金融分野に進出し、地元銀行業界に挑もうとしている。アマゾンは中小企業向け融資の提供準備を進め、ウォルマートは傘下のインド電子商取引(EC)企業フリップカートを通じて「後払い決済(BNPL)」商品の導入を検討している。

アマゾンは今年、ベンガル―ルを本拠とするノンバンク金融機関アクシオを買収した。現在、後払い決済と個人向け融資に軸足を置くアクシオは、中小企業向け融資の提供に再び乗り出し、資金管理サービスの提供を開始する予定。

アマゾンの新興市場決済担当幹部はロイターに対し、インドでは特にデジタルを活用する顧客や主要都市以外の中小企業において融資拡大の余地が大きいと説明。アマゾンはそれぞれの出店者や中小企業に合った融資提案を策定し、キャッシュフロー管理の効率化と資本の流れを促進すると付け加えた。

フリップカートは3月にノンバンク融資部門フリップカート・ファイナンスを登録し、後払い決済サービス2種類と耐久消費財向けローンについてインド準備銀行(中央銀行)の最終承認を待っている。

関係者によると、フリップカートは来年にもこれらの金融商品の提供を始める見通し。

信用調査会社CRIFハイマークのデータによると、インドの消費者ローン市場は2020年3月の約800億ドルから25年3月時点で約2120億ドルに成長したが、ここ数四半期は減速の兆候がみられる。

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