ドイツのEV需要は「自主登録」が押し上げ、業界団体が指摘

 ドイツ自動車業界団体は24日、電気自動車(EV)需要は、ディーラーやメーカーの「自主登録」が押し上げており、公式データほど強くはないと指摘した。写真はEV用駐車スペースを示す交通標識。2019年8月、シュツットガルト近郊で撮影(2025年 ロイター/Ralph Orlowski)

[ベルリン 24日 ロイター] – ドイツ自動車業界団体は24日、電気自動車(EV)需要は、ディーラーやメーカーの「自主登録」が押し上げており、公式データほど強くはないと指摘した。

自動車ディーラーの団体、自動車中央連合会(ZDK)によると、自主登録は欧州の温室効果ガス(CO2)規制を含む特定の目標を企業が達成する助けになっている。ZDKのトーマス・ペックルーン会長は「10月に新規登録された自動車のほぼ4台に1台が自主登録車だった」と述べ、「これは、現在の市場の成長が真の顧客需要によるものでなく、主としてメーカーやディーラーによる人為的な刺激によって維持されていることを示す」と指摘した。

連邦自動車庁(KBA)の公式統計によると、純粋なEVの2025年1─10月の登録台数は前年同期比約39%増加し、新車登録全体の約18%を占めた。ZDKはこの10カ月間に純粋なEVの自主登録が51%増加したと述べた。

自動車メーカーの団体の自動車工業会(VDA)、国際的なメーカーを代表する国際自動車工業会(VDIK)はこのデータに関しコメントしていない。

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